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世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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好きじゃなきゃ貫けない

梅田望夫さんは一貫して「好きを貫け」と主張されているわけですが、この「好きを貫け」という言葉、一見すると「好きなことだけして生きていけばいいじゃん」的な甘い言葉かと思いきや――。
「ウェブ時代をゆく」を読んでいるうちに、どうもそうではないらしいと、ようやく分かり初めてきました。

これ、実は「好きじゃなきゃ貫けない」って意味ですね。
きっと。

インターネットによって、競争条件がフラットになる――たとえば、今までは一部の人間しか知り得なかったことがネットを介して誰でも知り得るようになり、今までは地理的な制約で奪われていた機会がネットによって誰にでも与えられるようになる。
誰かにとってのハンデがなくなるということは、誰かにとってのアドバンテージもなくなるということです。
そうして、すべての人が同じ条件で競争するようになったときに、勝敗を決するのは何かというと――。

まず、生まれ持った才能。
でも、これは論じてもしょうがないので無視するとして。
それ以外の人為的なもので何が勝敗を決するかと言うと、結局のところ、「どれだけの時間と情熱をそれに費やしたか」ということだろうと思います。
で、その結果、寝食を忘れるほどにそれに没頭する人が勝つという、そういうことですね。
24時間365日それのことだけを考えるなんてことは、好きじゃなきゃできないことです。
好きの度合いによって、このひとは20時間300日、このひとは10時間150日とグレードが下がっていく。
つまり、インターネットによってフラット化された競争世界の実力のピラミッド構造というのは、おおむね、好きの度合いで序列化したピラミッド構造と同じになるんじゃないでしょうか。

ぼくもまぁ素人に毛の生えたようなレベルですがプログラミングとかしますけど、「あるプログラムを書きつつ、息抜きに別のプログラムを書く。そして家に帰れば趣味でプログラムを書く」みたいな人には絶対に敵わない。
ぼくは、そこまでプログラムのこと好きじゃないもん。

なので、たしかに、没頭できるくらい好きなものがあるなら、それを貫かない手はないと思います。
「好き」ということが、才能と同等か、あるいはそれ以上の資質になるのがウェブ世界なんでしょう。
それが好きで好きでしょうがないという、そういうものがある人にとって、ウェブ世界に生きることはまさに水を得た魚に違いない。
by kude104 | 2007-11-22 19:07 |