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世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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WODはネット広告を殺すのか

メディア・パブ: 望みのWebコンテンツを自分でwidget化し,個人ページに貼り付ける

上のブログで紹介されているWebwagのWidget on Demand (WOD)というサービスのデモを見て、ちょっと衝撃を受けました。
これはもしかしたら、世の中を変える種かもしれませんね。

WODについて簡単に説明すると、任意のWebページの一部分を自由に切り取って、それをパーソナライズド・ページに組み込んだりできるというもの(だと思う)。
分かりやすくたとえるなら、複数の雑誌の中から自分の読みたいコーナー記事だけを切り抜いて集めた『自分だけの雑誌』を作ることができる、みたいなことじゃないかな。
それは単なるスクラップブックじゃなくて、切り抜き元の雑誌の最新号が出ると、『自分だけの雑誌』の切り抜き記事も自動的に最新号の内容に更新されるわけです。
――って理解であっているでしょうか。
あっているとしたら、場合によっては、こりゃとんでもないことになりそうだぞ、と。

まず真っ先に思い浮かぶのは、もしこれが普及すれば、広告収入で運営しているサイトはどうなっちゃうんだろうということ。
だって、コンテンツだけ切り取ってアクセスされちゃうんですから。
たとえるなら、「TV番組はYouTubeでCMカットされたものを見ればいいじゃん」といった感じでしょうか。

ネットでは、YouTubeなどによって、TV番組がCMカットやおいしいところだけ切り取って鑑賞されるようになるのは「時代の流れだ」という受け止め方が多いように思います。
視聴者としては、そのほうが便利ですから。
それをテレビ局側のビジネスの都合で封じ込めようとするのは時代に逆行していると。
ぼくもそう思いますが、でもそれはネットについても同じことが言えるんだなぁと、WODを見てはっと気付かされました。
なんとなく対岸の火事のように考えていましたが、ネットサービスも明日は我が身ですよ。

ブログなら、すべてのブログが否応なくRSSで全文配信されるイメージでしょうか。
そうなると、RSSリーダーで全文が読めるので、わざわざブログにアクセスする必要がなくなります。
あるいは、ソーシャルブックマークサービスなら、今はブックマークされたエントリーはリンクとして表示されるだけですけど、来るべき未来では、リンク先のブログにアクセスしなくてもそこで直接エントリーが読めちゃう、みたいな。

サイト単位、Webページ単位ではなく、本当にコンテンツ単位でアクセスされる日が来るのではないか。
そのほうが利用者にとって便利ということなら、時代はそちらに進むように思えます。
――まぁ、問題はWODにしろ、どこまで一般に普及するかですね。
by kude104 | 2007-02-10 23:59 | PC&ネット