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世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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受験にあわせて学習指導要領を作るなんてのは、本末転倒

good2ndの日記 - 未履修問題、こんなに破られちゃう「ルール」ってどうなの?

「必修逃れ」で興味深いところは、学習指導要領よりも受験のほうに従う学校が、まぁ全体の一割ほどもあったというところ。
いかに受験が影響力を持っているか、改めて実感させられます。

学習指導要領というルールが受験という実態にそぐわないのではないかという意見も多く聞かれますが、本来ならこれはおかしい。
学習指導要領は、べつに受験勉強のためのガイドラインじゃないからね。
受験にあわせて学習指導要領を作るなんてのは、本末転倒でしょう。
受験が、学習指導要領にあわせて行われるべきなんです。

そもそも、みんなが学習指導要領に従っていれば、条件は同じです。
受験科目の授業時間が不足すると言うけれど、条件が同じなら、どの学校でも不足するわけです。
だったら、それに合わせて受験の合否ラインが動くだけのこと。

そこに、学習指導要領を無視して受験勉強を優先させる学校が現れれば、そりゃ、受験ではそこの生徒が有利になりますよ。
ルール無視でスポーツするようなものですから。
で、そういう「ルール破り」が出てきたときにどうすればいいかというと、これはもう簡単で、ペナルティを科す以外にない。
ルールは、拘束力を持って初めて有効に機能するのですから。

「必修の単位が足りなければ卒業できない」というルールがあるわけです。
今回の一件では、卒業資格を与える学校──言わば審判が、ルールを無視して自分のところの生徒に有利なジャッジを行っていたわけです。
そこが問題であって、不正なジャッジを働いた理由が受験だろうと金だろうと関係ないのです。
本来なら、校長のクビのひとつやふたつ飛んでいてもまるで不思議はないのに、なぜか世間の批判の矛先は学習指導要領のほうに向いているように思われますね。

だったら、いっそのこと、学習指導要領には一切従わなければいい。
当然、高校の卒業資格は与えられないので、最初から「高等学校卒業程度認定試験」を経て大学受験を受ける目論みでやるというのはどうか。
これなら、試験勉強だけ100%やっていればいいので、余計な必修科目とか教えなくていい・勉強しなくていいので、学校側も生徒側も願ったり叶ったりじゃないでしょうか。
by kude104 | 2006-11-05 23:59 | 時事・社会