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世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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てぇーへんだ! テレビゲームが原因で自閉症になるんだって?!

森氏発言:ゲームで自閉症になる(ゲーム業界ニュース:All About)

忘れた頃に話題を振り撒いてくれる日本大学文理学部教授、森昭雄氏。
「テレビゲームが原因で自閉症になる」とは、またえらく飛ばしたなぁ。

今やあちこち引っ張りダコで「ちょーしのってんだろうなぁ(失礼)」と思うと、ゲームを愛する者としては少し不愉快な気持ちにもなりますが、これはむしろ、「時代が彼を求めている」と考えたほうがいいのだろうなと思い始めてきました。
「彼」というより、「ゲーム脳の恐怖」を、ですが。

ゲーム脳が真実正しいかどうかなど、おそらく重要じゃない。
「最近の子供はキレやすい」という不安に対して、いかに安心できる「答え」を与えてあげられるかという話であり、それにはやっぱり「ゲーム脳」が一番ニーズに合っていると思わざるを得ない。

まず、「最近の」ということですから、新しく登場したなにかで、親の世代には馴染みが薄く、子供の世代が熱中しているものでなければなりません。

もちろん、昔はあったのに今は失われたもの──たとえば「親子の会話」なんかを持ってきてもキーワードとしては当てはまるでしょう。
でも、こういうのは世のお母さん方には受け入れられない。
「核家族」とか「専業主婦」なんて、もってのほか。

朝食は家族そろってきちんと食べましょうとか、子供と過ごす時間を増やしましょうとかいくら言っても、「そんなことは分かっている!」と怒らせちゃうに違いない。
それが出来ないから、もっと別の「理由」を欲しているんですから。

そこで「ゲームを禁止すればいいんですよ」と言われれば、そりゃあ飛びつく。
だって、ゲームを禁止することは、自分の不利益にはなりませんから。

それに、「有益なものが足りない」よりも「有害なものがある」ほうが、受け入れ易いもんです。
ないものを補う行動は、それなりに前向きで具体的な行動を求められます。
でも、有害なものを排除しようという行動は、とりあえず批判しているだけで胸のモヤモヤは晴れますし、何か「戦っている」気持ちになれますから。

そういう存在として、ゲーム以上にピッタリくるものは、いまのところ見つからないですね。
パソコンやケータイも、ゲームに比べると弱いですし。
だって、あっちには「便利な道具」という一面がありますから。
ゲームはねぇ・・・「ゲームにも心を動かされるようなものがあるんだ」みたいな擁護をしようものなら、「あ、このひとゲーム脳だわ」って空気になっちゃいますからねぇ。

ま、ゲーム脳なんてものは、あと10年もすれば言われなくなるでしょうけど。
でも、10年あれば森さんがたんまり稼ぐには十分な時間だと思うと、やっぱり腹立つ。
by kude104 | 2005-02-27 22:59 | ゲーム