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世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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『刑事コロンボ』に見る犯人の行動パターン

最近BSで『刑事コロンボ』の再放送をしていて、子どもの頃好きでよく見ていたぼくとしては嬉しい限りです。
それで、週一のペースで『刑事コロンボ』を観ていると、昔は気付かなかった『犯人の行動パターン』ともいうべき事柄に気付きます。

コロンボの捜査方法と言えば、愚鈍でお人よしっぽく見えるコロンボが、犯人に事件の不審な点について「あれが疑問だ、これが不自然だ」と相談して回る、というものです。
それに対して、犯人でない人は、たいてい「たしかに。それは奇妙ですなぁ」といった反応をします。
一方の犯人はというと、ほとんどが「なんだそんなことか。それなら簡単に説明が付くよ」といった反応をするんですねぇ。

昔はよく、「コロンボはどの時点で、あの人が犯人であると分かったのか」と不思議に思ったものですが、つまり、こういうことじゃないかと。
画面には描かれていないけど、コロンボは毎回とりあえず容疑者全員に「あれが疑問だ、これが不自然だ」と相談して回っているのではないか。
そうすると、上で書いたように、犯人とそうでない人とで反応が違うわけです。
そうやって怪しい人物を絞り込んでいるのではないか。
で、最終的には、コロンボのプレッシャーに耐えきれなくなった犯人が、彼の疑惑を逸らそうとして何か新たな行動に出たところを、コロンボが狙い撃って捕まえるという流れでフィニッシュとなります。

つまり、たとえるならば、水中に潜む魚を捕まえるために、水面に小石を投げて、それが作る波紋を調べるようなものでしょう。
波紋の乱れがあれば、そこに重点的に小石を投げて、徐々に徐々に範囲を狭めて行く。
魚にしてみたら、投げ込まれる小石のポイントがどんどんどんどん近付いてきて、かつ、引っ切り無しになってくるわけです。
そして最後は、小石の雨にいら立った魚が動いたところを、がばっと捕えるって寸法ですね。

もし自分が犯人だったら、どうやってコロンボと対峙すればいいだろうってのは、毎回考えるのだけど。
結論としては、コロンボに対して必要以上に反応しないってことでしょうか。

心にやましいところがある者は、えてして、急所から敵の目を逸らそうとして偽の情報を与えて煙に巻いてやろうと思うのだけど。
偽の情報には「偽」という情報が含まれるから、優れた敵に対しては、単に新たな情報を与えていることになっちゃうんだなぁ。
情報が足りなくて困っている相手に対して、わざわざ情報をあげているようなものです。

でもなぁ、コロンボのあのプレッシャーに耐えてじっとしていられる自信はないなぁ。
見ていて、ほんっとにいやらしいもん。
となるとやはり、ロス市警の管轄外で犯行を行うのが一番か。
でも、そんなときに限って、休暇でたまたまコロンボが来ていたりするんだろうな。
by kude104 | 2009-11-17 18:25 | テレビ