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世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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麓で孤立を嘆くオタク

オタクがオタクのなかで孤立する時代。 - Something Orange

道が整備されて五合目まで登れるようになった――のではなく、そこはたぶん「平地」なんじゃないかという気がする。
せいぜい、「小高い丘」レベルじゃないかな。

オタクの定義はよく分かりませんが、「ライトオタク」とライトを付けてオタクカテゴリーに含めているその人たちは、たぶんオタクじゃないと思う。
オタク文化が好きな人=オタクではないですよね。

普通の人々がオタク文化の五合目まで登ってきているのではなく、オタク文化のすそ野がメインカルチャーに広く薄く広がっていると考えたほうがいいのではないかな。
「ライトオタク」な人々の立ち位置には、さほど変わりはない、と。
普通の人々が「ライトオタク」になって近づいてきてくれているのではなくて、たぶん、そうした人たちと正真正銘の「濃い」オタクな人たちとの距離は、今も昔もさほど変わっていないんじゃないかと思います。

それと、オタクな人たちが普通の人たちの中で孤立するのは、単に頂上を目指しているからという理由ではないだろうと思います。
端的に言うと「コミュ力の欠如」なんだだけど、もう少し具体的に言うなら、頂上から見える素晴らしい景色を麓にいる人たちに語る言葉を持たないからじゃないかと。

ディープでマニアックな話というのは、語る人が上手く語れば、めちゃくちゃ面白い。
マニアックなアニメどころか、誰も興味ないだろうフナムシの話だって、語る人が語ればめちゃくちゃ面白いに違いない。
なのに孤立するということは、やっぱり、話が面白くないからというのに尽きるんじゃないでしょうか。

ここは険しい道のりだから、登って来られる奴だけ登ってくればいい。
頂上から見る景色は登ったやつじゃないと分からないから、登れる者たちだけで、てっぺんで話そう。
って気持ちや態度でいたら、そりゃ孤立するよね。

そうじゃなくて、自分のマニアックな知識で、いかにオタクじゃない聞き手を楽しませられるかを考えればいいと思う。
てっぺんで仲間内にしか語れないなら、麓では「空気読めよ」と。
by kude104 | 2009-08-24 23:59