世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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世界同時食糧危機

昨日のNHKスペシャルで特集していた「世界同時食糧危機」がなかなかに興味深かった。

まず、トウモロコシを代表とするアメリカの穀物というのは、ずっと長らく二束三文な時代が続いていた。
そこでアメリカは、そうした安い穀物を海外に積極的に輸出し始めた。
何しろ安いもんだから、これだったら自国で生産するよりアメリカから輸入したほうが経済的だということで、多くの国が積極的に輸入するようになった。
当然、その国の農業はどんどん衰退していく。
結果、世界の穀物供給の大部分をアメリカが占めるようになる。

同時に、アメリカは穀物の需要を増加させるための活動も積極的に行っていく。
トウモロコシを原料とするバイオエタノールの普及もそのひとつ。
また、中国などで、肉や乳製品を多く食べる食習慣の普及を積極的に推し進めている。
これは、穀物をそのまま人間が食べるより、家畜の飼料とさせることで、消費量が10倍以上に跳ね上がるため。

こうして、穀物供給のコントロール権を握り、需要を拡大させれば、儲かるのは当たり前だ。
「一番高く買ってくれるところに売りますよ」と。
「買えない国は残念ですねぇ。え、国民が餓死する? それは大変だ。ならばぜひ高い値段を付けて買ってください」みたいな流れになっている。

これまでの一般的なイメージでの、「貧しくて食べモノが買えません」という状況とはちと違う。
食料の供給量が不足し、値段が何倍にも跳ね上がって、まっとうなお金では買えないという事態。
それが、全世界規模で発生しているらしい。

いわゆる、ダンピングみたいなものじゃなかろうかと思う。
初めは安い値段で大量に供給し、競合相手を駆逐して市場を占有したら、値段を吊り上げて回収にかかる、みたいな。

とはいえ、アメリカのやり方は、戦略として正しい。
新しい市場を開拓する。
新たな需要を作り出す。
そうした努力をきちんと行ってきたからこそ、今儲かっているのだから。
多くの国が「農業なんて儲かんねーよ」と鼻くそほじっている横で、アメリカは儲かる仕組みを一生懸命作った。
そこは偉いなと思う。

ただ、そうは言っても、生き死にに直結する食料の供給を他国に握られているのは、やはりリスキーには違いない。
なにか国策として対策を講じるべきだろうと思う。
石油危機を経て日本が石油戦略を見直したように、今回の食糧危機を教訓に、日本の食料政策を見直す必要はあるだろう。

とりあえず、ぼくは自炊派なんですが、食料品がじわじわ値上がりしているのはほんとどーにかしてほしい。
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by kude104 | 2008-10-18 22:56 | 時事・社会