世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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それでも出版社が「生き残る」としたら: たけくまメモ

どうも素人考えでは、電子出版で出版社がピンチっていう未来像がよく分からない。
モノが紙から電子ペーパーに切り替わるのなら、出版社も単にモノを紙から電子ペーパーに切り替えれば良いだけじゃね?って思うんですよね。

電子出版だと、作家が出版社を通さずに直接本を売ることが出来るから出版社ピンチって理屈だろうと思うけど、ぼくが思うに、基本作家さんて書く以外にあんまり興味ないんじゃないかな。
電子書籍といえども表紙のデザインとか要るだろうし、原稿のチェックとか、販売のための各種手続きとか、取材とか資料集めとか、キャッチコピーを考えたり、宣伝とか販促とか。
そういうの一人でこなせる作家さんなど、そう多くはいないでしょう。
いくら電子出版だからと言っても、ただ単に書いて売れば売れるって、そんな簡単にゃ行かないでしょ。

そうした業務をこなしてくれるエージェントを作家が雇うという未来像をたけくまさんはイメージされているようですが、今すでに売れている作家さんが独立(?)して「これからは電子出版で食っていくぞ!」というケースならばそれも考えられますが。
作家デビューを目指すタマゴや無名の新人がエージェントを自分で探して雇って・・・というのは、まずないでしょう。
電子出版時代でも、今まで通り、出版社の賞か何かに応募してデビューという形がメインストリームなのだとしたら、今まで通り出版社がエージェント業務を行うことになるでしょう。
もし仮に小さなエージェント企業が乱立するとしても、やがて統廃合されて大きなエージェント企業(つまり出版社)が生き残ることになるだろうという気もしますしね。

電子出版時代に向けて、出版社は変わらざるを得ないし、変われない出版社が淘汰されことは間違いないだろうけど、出版社というものの存在はそんなに変わらないんじゃないかと思います。


個人的には、大手の出版社が共同で会社作って、自分たちで電子書籍の仕組みを作っちゃえば良いのにと思うんですけどね。
それで、携帯ゲームみたいに、コンテンツ(本の中身)は基本店頭でのパッケージ販売にすればどうだろう。
USBメモリでも独自のメディアでも良いけど、それを手持ちの電子書籍の端末に挿し込めば、データが本体にコピーされる感じね。
不正コピーガードのようなものは当然考えるとして、重要なのは、オンライン配信じゃなくてパッケージ販売にするということ。
別にデジタルデータだからと言って、オンライン配信しなければいけないわけじゃないよね。
これなら本屋さんも多少は生き残りの希望が持てて、いいと思うけどなー。

ぼく、本屋の「品揃え」って好きなんですよ。
目的の本を探して購入するぶんにはネットが便利だけど、「なにか面白い本はないかなー」とぶらぶら探すには、やっぱりリアルな本屋さんのほうが優れていると思います。
ぶらぶら探すには、たくさん品があれば良いということじゃなくて、適度にある品揃えの中から探すのが良い。
本の並べ方とかポップとか、そういうところでのフィーリングも大事だと思うしね。

で、初回限定版には紙の本も付きます、みたいなことをやれば面白いと思うし。
これなら紙の本好きも満足できるし、むしろプレミアム感でより満足度が高まるだろうし。
普通に読みたいだけなら電子書籍で、多少お値段お安く買えるなら、普通の本読みにも嬉しいしね。
電子書籍なら場所をとらないからいいよねー。
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by kude104 | 2010-02-05 17:09 | PC&ネット

ネット販売専門の出版社

たけくまメモ : 「町のパン屋さん」のような出版社

うーむ。
「町のパン屋さん」と言っても、本の場合、リアルに実店舗を中心とした半径何キロかの商業圏でのみ商売をするというやり方では成り立たないだろう。
パンに比べて書籍では、見込み客が圧倒的に少なすぎると思うのだ。

「俺が言う町のパン屋さんは、売り物を自分で作って、自分で売るのである」ということから、自分で作った本を自分で売るということだろうけど、そうすると、売り物である本の種類がものすごく少なくなる。
売り場はまるで、「数種類しか本が売られていない本屋さん」みたいになっちゃうんじゃないか。
パンと違って、同じ本を何度も買う人はいないから、これはなかなかに厳しい。

だから、これはネット販売を前提としたアイデアだろうと思う。
全国規模で考えれば、なんとか成り立つ話かも?という気はしないではない。
そういう意味では「町のパン屋さん」というよりは、自分の手作りの品をネット販売する個人ショップのイメージが近いんじゃないかと思う。

もう一歩思考を進めると、もし仮にこうした個人出版がある程度成立しうるとしても、個人規模で作家から本作りからサイト運営から販売まですべてこなす、そうした体制を作ることができる人はそう多くはないだろう。
ならばおそらく、製本やサイト運営や販売はこちらで請け負いますので、あなたは作家業に集中してください、という分業スタイルが現れるに違いない。
つまり、「ネット販売専門の出版社」だ。

もちろん、成立の過程としては、初めは自分で書いた本を自分で販売するところから始まり、やがて仲間の書いた本も一緒に販売するようになり、ついには自分と仲間を中心に出版社を設立し、そして、出版社として他の作家に執筆を依頼するようになる、と。
まぁ、最後のステップまでたどり着けるかどうかは何とも言えないけど。
小規模の出版社がそれぞれに個性を出しながらネット販売でどうにかやっていけるくらいの感じが、望みうる理想形じゃないかと思う。

あとは、「本」と「デジタル」の関係がどうなるかだね。
それによって、まったく変わってくるものね。
いずれにしても、町のパン屋さんならぬ、町の本屋さんには厳しい時代になりそうだねぇ。
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by kude104 | 2009-07-19 23:41 | PC&ネット
本の買い方のリテラシー - 【海難記】 Wrecked on the Sea

本の「ランキング依存」を嘆く気持ちは分からないではないけど、実際問題として、読む価値のある本は読める本の数より多い。
ランキングではなく、本の目利きの推薦にしたところで、読む価値のある本の多くはその推薦リストから漏れ、読まれずに消えていくことに変わりはない。

ランキング1位の本が“良い本”とは限らないと言うけれど、そもそも“良い本”とは何か。
買って読んだ人が面白かったと思ったならば、それはその人にとって“良い本”だったと、それでいいのではないかと思う。
「どうせ読むなら、それよりもっと面白い本がある」というのは、余計なおせっかいというものでしょう。
それは、幸せな気持ちでいる人に、「でも、あなたはあの人より不幸です」と囁くような行為じゃないのか。

結局、「ランキング依存」に対する嘆きというのは、自分が良いと思う本がランキングに入っていないことに対する嘆きなのではないか。
本屋大賞がランキングになったように、誰がなにをどう選んだところで、読める本の数が限られている以上、変わりはない。
今までランキング依存で月1冊読んでいた人が、本屋大賞が出来たから、合わせて2冊読むようになるわけないのだから。

本当はみんな分かっているんだろうと思う。
本の数が多すぎることが原因なのだと。
ただでさえ、本はストックされるメディアなのに。
その上に毎日220タイトル以上の新刊が出るんだから、キャパシティー超えて当然でしょ。

「売れるべき価値ある1冊」の周りに、自ら大量のダミーをばら撒いて、それで売れるべき本が売れないと嘆いているようなもので。
売れるべき本が売れないのは、ダミーの中から売れるべき本を見つけられない読者が悪いのか。
ダミーをふるい分ける仕組みが悪いのか。
せっせとダミーをばら撒きながら考えたって、しょうがないと思うけどね。

多くの人にとって、本は数ある娯楽の中の一つだから。
リテラシーの必要な娯楽って、そりゃ趣味道ですよ。
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by kude104 | 2008-06-06 16:24 |