世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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Rの刻印 解決編

ようやく、待ちに待った読者参加型犯人当てミステリー「Rの刻印」の解決編が届きました。
ということで、今日はその答え合わせです。
例によって、未読の方やネタばれ無用な方はスルーしてください。


ざっくり言うと、見事9割方正解といったところでしょうか。
なんだかんだで犯人含めて大筋はすべて当たってたし。
トリッキーな引っ掛け等はなく、素直な問題だったというのが率直な感想です。

これはおそらく、たぶん基本的に「全員が正解しても構わない」というスタンスで問題が作成されたのだろうと思います。
安楽椅子探偵なんかだと、「いかに視聴者を引っ掛けて正解させないか」といった感じで作成されているように感じるけど。
このへんは、推理小説家(安楽椅子探偵のほうね)とミステリーイベントの企画者との違いでしょうね。

さて。
解決編で明かされた謎のうち、ぼくに解けていなかったものを挙げてみます。

1)
バンダルの殺害方法にて、「首吊りで死亡したように見せかける殺し方をした」という部分は、そこまで考えていなかった。

2)
バンダルと昇平のトリック工作にて、クレーンを使ったのだろうというところまでは考えていたけれど、あそこまでの詳しい手順は考えていなかった。

3)
「NIRE R」を「岸」と解読するというのは、全然思いつかなかった。
今回の解答で、これが一番「目からうろこ」だったなぁ。
石川県輪島市も思いつかなかったけど、これはさすがに「こじつけ」に過ぎると思うので。
「37IN」と見せかけて、実は「岸」でした!という回答だったら、完全にやられていた。

4)
ミックのアリバイについては、強いて考える必要性はないだろうと思っていたからというのもあるけど、確固たるアリバイがあった点は見落としていた。

──ざっとこんなところかな。

ところで、伊野部の死体を車でエスナに運ぶ件について、ブログのコメント欄でhimeさんから「実際には難しいのではないか」という情報を頂いていました。
解決編を読むと、そこのところはさらりと「距離や交通規制のことを考えると、運転手を金で雇った可能性もあります」と言及されていましたね。
これってたぶん、読者から寄せられた解答を読んで交通規制のことを知って、あわててフォローとして書き加えたんじゃないかなぁ。
だって、もし事前に知っていたら、実行可能であることを示す情報を忍ばせておいたはずだと思うから。

といった感じで、真相に意外性はなかったけれど、「そんなん分かるか!」という無理矢理感もなくて、良かったです。
面白かった。
ぜひまた第二弾をやってほしいです。

ちなみに。
エジプトナイルクルーズツアーが貰えるという「最優秀名探偵賞」ですが、残念ながらというか当然ながら、獲れませんでした。
4)を書けていたら、あるいは・・・と思ったりもするけどねー。

その代わり、「優秀名探偵賞」として「陶器製マグカップ」貰っちゃいました!
今日郵送で送られてきてびっくりした。

包みを解いて開けてみたら、なんかほんとにエジプトの町の雑貨屋で買ったような、新品感のかけらもないくたびれたパッケージが出てきてちょっと笑った。
スタッフの人が取材の時にお買いになったんでしょうねー。
もったいなくて使えないから、記念として大切に保管しておきます。
どうもありがとうございました。
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by kude104 | 2009-03-13 22:24 |

Rの刻印 推理その3

読者参加型犯人当てミステリー「Rの刻印」の推理のラストです。
未読の方やネタばれ無用な方はスルーしてください。


犯人の特定は、アリバイを調べて犯行が不可能な人物を消していき、最後に残った人物が犯人であるという消去法によって行った。

まず、辰平と榎田はバンダルを殺害できないので除外。
付け加えるなら、アスワン下船後の赤茶色のトランクを回収することも無理だろう。
次に、麻子と栗山と園咲は、ホテルラムセスに昇平を訪ねて行けないので除外。
そして、岸と浦永は、青いワンボックスカーのレンタルを頼むことができないので除外。
最後に、輪島と光葉だけど、輪島は伊野部の部屋にトリックを仕掛ける時間がないので除外。

ということで、残った光葉が犯人、ということになる。

ちなみに、探偵が犯人であるというパターンも一応考えるなら、ミックは伊野部を殺害できないから除外、ということでいいだろう。
伊野部が殺害される前日に日本にいたということだし。
もちろん、本人の証言だけで裏付けはなされていないけど、ちょっと調べればばれる嘘をつくはずがないと、そこは信用して良いと思う。

ちなみに、赤茶色のトランクについては、乗船時にはトランクの中にトランクを隠して持ち運ぶことで2つのトランクを1つだと思わせ、船の中で赤茶色にペイントしたのだろう。
赤茶色がよく剥がれている点と、下船時の「光葉のトランクが小さく見える」という描写がヒントだね。

とまぁ、以上が大枠の推理だけど、さあ、はたして合っているのか間違っているのか。
どうもミスリードにまんまと引っ掛かっているのではないかという不安が消せない。
仮に合っていたとしても、細かい推理ポイントで間違っていたり見落としていたりするだろうから、最優秀名探偵賞は無理だろうなぁ。

いずれにしても、今回とても楽しめたので、ぜひ第二弾、第三弾と続けてほしいです。
楽しい時間をどうもありがとう。
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by kude104 | 2009-01-19 21:35 |

Rの刻印 推理その2

読者参加型犯人当てミステリー「Rの刻印」の推理の続きです。
未読の方やネタばれ無用な方はスルーしてください。


次に昇平の殺害トリックについて。
こちらは素直にそのまま考えていいと思う。

カルナック神殿の石積みブロックの柱に死後硬直したバンダルで橋を架けて、その上に眠らせた昇平を乗せる。
バンダルの死後硬直が解けると二人は落下して首吊り状態になる、と。
最初の事件の際に死後硬直に関するデータを提示しておいて、それが役立つのは実は次の事件のときというのは、ヒントの出し方としてなかなか上手いですね。

さて、他には、たとえば「NILE R」について。
これの推理には最後まで苦労したけど、なんとか解けたと思う。
R を rotate(回転) と解釈して、「NILE」を180度回転させると「37IN」と読める。
これはKV37の入り口で拾ったフクロウのバッジのことを指す。
フクロウはヒエログリフで M だから、麻子が作っていたキーホルダーに照らし合わせて考えると、犯人のファーストネームのイニシャルは M であるというメッセージだろう。

この「NILE R」 については複数回答可ということだけど、悔しいかな、他にこれだというものを思いつくことはできなかった。
無理矢理な解釈なら、いくつかできなくはなかったけれど。
たとえば、「NILE」をヒエログリフに当てはめると、意味を持つ文字は「NL」。R を right と解釈して、「NL」をアルファベット表で右に一文字ずらしたものとすると、元の文字は「MK」。
「ミクマ・ケンジ」と読んでもいいけど、さらにマルチワード R を付け加えて「MKR」。
「マアト=カーラー」で「ハトシェプスト女王」、つまり、犯人は男装した女性である──みたいな。
ハトシェプストは物語上重要なファクターだし、「Rの刻印」とタイトルになるくらいだから、これくらいの符合はあってもいいとは思うけど、いくらなんでもさすがにこの解読は強引だ。

あとは、アンクの書の神々の名前かな。
まず、上下を切り離して、アンクのマークが一致するペアを探すことで名前とセリフを一致させることができる。
これはさすがに脳内だけでは作業できなくて、書き写して解読したよ。
たいへんでした。
加えて、神々の名前と対応する人物の名前とは、ヒエログリフで書くと同じになるという点を合わせると全員の名前が判明する。


──次でラスト。犯人はお前だ!
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by kude104 | 2009-01-16 16:02 |

Rの刻印 推理その1

読者参加型犯人当てミステリー「Rの刻印」は今日で応募締め切りですね。
いやあ、この2ヵ月間ほど、実に楽しかった。
とりえあず、これでようやくネタばれも解禁でしょうということで、ぼくの推理など書いてみようと思います。
読んでいない人にとってはさっぱり意味が分からないと思いますので、スルーしてください。


まずは伊野部の殺害について。
初めは単純に伊野部を窓から吊るして殺害したものと考えていたのだけど、そうするといくつかおさまりが悪い事案が出てくる。

第一に、実際問題として、ひと一人をロープで吊るしながらあの仕掛けを実行できるものだろうか、と。
ものすごい力自慢じゃないと難しいんじゃないだろうか。
第二に、仕掛けから殺害まで丸1日以上あるけど、その間ずっと伊野部を吊るしっぱなしと言うのは、かなりリスキーではないか。
睡眠薬ってそんなに長い時間効いているものだろうか。
もし途中で目覚めて、暴れられたりしたら誰かに気付かれる危険性もあるだろう。

そしてやはり、昇平からの絵葉書。
「イノベシス」で「アスワン→エドフ→アスワン」というメッセージは、伊野部殺害に関して、エドフでなにかが伊野部の船から犯人の船に移されたというメッセージだろうと思われる。
そして、その“なにか”は、アスワンで赤茶色のトランクに詰めて運び出されたのだろう。
それは盗掘品などではないかとも考えたのだけど、盗掘品にしろ殺害に使った道具にしろ、それはかなり重量のある物ということになる。
そんなものを船から船へ犯人一人でこっそり持ち運んだりできるだろうか。

以上のことから、赤茶色のトランクで運び出されたもの──「アスワン→エドフ→アスワン」と移動したものとは、伊野部(の死体)であると考えるのが正しいように思う。
つまり、犯人はまず伊野部を自分の客室に呼び出し、そこで眠らせてカードキーを奪い、彼の部屋に行ってトリックを仕掛けたのではないか。
カードキーから伊野部自身の指紋が出なかったことから、犯人が指紋をふき取った、すなわち、それを最後に使ったのが犯人であると考えられる。
「階段脇の花瓶がなくなっている」という描写から考えて、窓の外に吊るされたのは、この花瓶だろう。
花瓶なら、大きさにもよるけど、ひと一人に比べれば犯人一人の力でも十分扱える代物だろうと思う。

伊野部自身は、死亡時刻に客室の風呂場ででも溺死させられたのだろう。
ナイルの水で溺死したからと言って、川で溺死したとは限らないからね。
それこそ、洗面器一杯分の水があれば十分溺死可能だろうから。

で、犯人はアスワンで赤茶色のトランクに詰めて伊野部の死体を運び出し、夜に車でエスナに運んだのではないか。
アスワンからエスナへの移動時間がはっきり分からないのは不安だけど、「ルクソール・エスナ間が50キロ」という記述はあるので、それをもとに考えると150キロから200キロくらいか。
時速60キロで往復6時間あれば大丈夫な距離と考えていいのではないか。

あとは、本当に伊野部をトランクに詰めることができたかどうかだけど。
伊野部の体格が小さいという記述はあるけど、肝心のトランクの大きさがいまひとつはっきりと分からないのが不安だ。
ただ、伊野部の死体の下半身がロープでぐるぐる巻きにされていたのは、トランクに詰めたことを誤魔化すため(トランクに詰めるために膝を折り曲げた状態で死後硬直が始まったので、それをまっすぐな状態に固定することで矯正しようとしたの)ではないかと思う。


──続きます。
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by kude104 | 2009-01-15 17:46 |

Rの刻印

講談社出版、ふじじろやまと著の「Rの刻印」にいま挑戦しています。

文庫本なのですが、これすなわち、「読者参加型犯人当てミステリー」なのですよ。
推理小説で「読者への挑戦状」というのは稀にありますが、ほとんどは解決編は巻末に袋とじになっている程度でしょう。

こいつの徹底しているところは、現時点で解決編に当たるものが出版されていないという点。
読者は、出題編に当たる本書を読んで犯人を推理し、その推理を出版社に郵送で送ります。
すると、来年1月15日の締め切りののち、解決編が応募者に郵送されてくるという仕組みです。
もちろん、最も優秀な解答をした者には、豪華賞品(エジプトナイルクルーズツアー)が当たります。
きょうび、ここまで本気で「読者への挑戦状」を叩きつけてくるやつも、なかなかないでしょ?

ぼくは、こういう遊びは大好きです。
よくぞやってくれたと、その心意気を大いに讃えたい。
そうそう何度も行われないであろうこんな楽しいイベント、参加しない手はないじゃないですか。
安楽椅子探偵ではいつも不覚をとっていますが、今度こそはと意気込んでいるのですが・・・。
ははははは、サッパリわからない!

まぁ、まだ1ヶ月半ほどありますからね。
じっくり解いてみようと思います。
鉛筆とメモ帳片手にページをめくって暗号を推理するなど、なかなか楽しい体験です。

見た目はメタボ、頭脳は老化、じっちゃんの名と掛けまして~。
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by kude104 | 2008-11-23 18:29 |