世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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対テロ戦争の勝利条件

asahi.com(朝日新聞社):社説「対テロ戦争―どこが間違いだったか」

「どこが」というなら、勝利条件が間違いだったのだろうと思う。

戦争というのは、始めるときよりやめるときのほうが難しい。
(戦争に限らないかな)
なので、これから戦争を始めようというときには、あらかじめ「勝利条件」と「敗北条件」を明確に厳密によくよく決めておかなければならない。

たとえば、旧日本の対米戦争とか。
彼らが開戦時にいったいどのような勝利条件を設定していたのか、全然分からない。
まさかワシントンを攻略するつもりだったわけじゃあるまい(そこまでバカじゃないだろう)。
常識的に考えて、「アメリカに一撃を加えて戦意を喪失させ、有利な条件で講和する」以外に勝利条件を設定しようがないと思うわけだが、「講和する」をどれだけきちんと計画できていたか、はなはだ疑問だ。

「テロ根絶」を勝利条件に設定することは、ワシントン攻略と同じくらい無茶なことだと思う。
そんなもん、5年10年で根絶できるわけないじゃない。
下手をすると、永久に無理かもしれないくらいだ。
テロ根絶とかイラクの治安回復とかそんなこと考えずに、単に圧倒的軍事力で「敵」を一撃して、「アメリカ超こえー」と思わせる──というのを勝利条件にしていたら、アメリカ大勝利で終戦できていただろうにね。


それはそれとして。
じゃあ、テロとどのように戦っていけばいいかという点についても考えてみよう。

たとえば、資金源を断つとか。
テロ組織を直接叩くのは難しいので、テロ組織を支援している組織を叩くという戦略のほうが良いのではないかと思う。
たとえば、テロ組織を内部分裂させるとか。
組織内部の権力争いを煽るとか、テロ組織同士がいがみ合うよう仕向けるとか。

個人的には、アメとムチで言うところのアメに相当するものが、今のテロとの戦いにおいて欠けているのではないかと思う。
たとえば、一方のテロ組織に対して、他方に平和的なやり方で自分たちの権利を勝ち取っていこうという組織があるとして。
この組織に対して、多少なりともアメ的に譲歩して、彼らの主張を聞き入れてあげる、と。
そうすることで、テロ以外にも要求を実現させうる手段があるんだよと、提示することができる。
しかも、そちらのほうが要求が通る可能性が高いとなれば、「じゃあ、おれはテロじゃなくて平和的手段を選ぼう」という人が増えるのではないだろうか。

テロに走る以外に道がないという状況では、テロに走るしか道がないわけだから、他の道を作ってあげると良いと思う。
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by kude104 | 2009-01-21 17:04 | 時事・社会