世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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タグ:のび太の人魚大海戦 ( 2 ) タグの人気記事

どうにも気になったので買ってしまった。
「ドラえもん のび太の人魚大海戦」の漫画版。
で、読んでみたところ、やっぱりね。
ストーリーのあらすじは同じなんだけど、映画版と漫画版とで細部がかなり違っている。
漫画版ならば、まぁそれなりに、きちんとまとまっている印象だ。

おそらく真保裕一さんの脚本というのは、この漫画版のことだろう。
というか、そもそも「脚本」という肩書表現が違っているんじゃないだろうか。
真保さんが担当されたのは、おそらく、「ストーリー原案」とでも呼ぶものじゃないかと思う。
一般的な意味での「脚本」に当たるものは、アニメ映画で言えば絵コンテだろうね。

この絵コンテの作成について、真保さんはノータッチなんじゃないかと推測する。
印象としては、どうも「ストーリー原案を元に勝手に絵コンテ作りました」という感じだ。
なので、今回の映画の場合、正しくは「ストーリー原案・真保裕一、脚本・楠葉宏三」として捉えるべきで、それならばあの仕上がりも納得できようというものだ。

映画版と漫画版との違いをいくつか挙げてみよう。
当然のことながらネタバレになるので、気になる人はスルーしてね。

最大の相違点は、物語のキーアイテムである「人魚の剣」の入手方法というか出現条件。
剣の在処を示す「謎」が、漫画版ではそれなりにきちんと謎解きになっているのに対して、映画版では正直謎のていをなしていない。
おそらく、漫画版の謎は子どもには難しい、もしくは映像では伝えきれないと思って変更したのだろうけど、結果、ひどいことになってしまった。
五角形とか、マナティアの像とか、人魚の鎧とか、そうした設定がぜーんぶ意味なくなっとるからね。

もうひとつは、人魚族が故郷の星を追われたのがいつか?という設定。
映画版では、たしか何世代も前の出来事となっていたように思う。
一方漫画版では、ソフィアが生まれたての頃の出来事となっている。
映画を観ていて、ソフィアの両親が出てこないことを「なぜ?」と思っていたのだけど、漫画版だと、怪魚族に攻められたときに両親を亡くしたという設定になっている。
これについても、「人魚族と地球人とで時間の経過が違う」という設定が子どもには分かりにくいと判断したのだろうけど。

根本的に、子どもをなめすぎなんだよね。

たしかに、子どもには難しいという判断はそのとおりなのかもしれない。
でも、「じゃあ、どうすれば子どもにも分かりやすく伝えられるか?」といったことを検討したのか、と。
また、「今は分からなくても、後々そうだったのか!と気づいてくれればいい」という判断もあっていいんじゃないかと思う。
そもそも、上記の謎や設定が難しくてダメという子ども――ダジャレや顔芸で喜ぶ子どもには、普通の短編やったほうが喜ぶんじゃねーの?って話だ。
だったら、ドラえもんズでいいやん。

最後に、映画版でもっともシラケるシーン。
怪魚族との決戦を前に、唐突に、祖母がソフィアに「今まで辛くあたってごめんなさい。あなたを愛しています」とか言い出して、全権をソフィアに譲るシーン。
漫画版には、一切そうしたシーンはない。
どーせ、「家族愛も欲しいよね」みたいなことで付け足したシーンだろうけど、こういうことを平気でやってしまうからダメなんだよ。
現場でも「これは無いな」と思いながらも会社の指示で仕方なくとかだったら同情もするけど、本気で「これで良し」と思って作ったんなら、もうダメだ。

昔のドラえもん映画が面白かったのは、当時は映画の脚本も藤子・F・不二雄さんが手がけていたからに違いない。
真保さんも、そこまで引き受けてくれたら良かったのに。
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by kude104 | 2010-03-26 18:31 | 映画
今年も観てしまった。
ドラえもん映画。
今年のは「鬼岩城」のリメイクかと思いきや、「深夜の町は海の底」を元にしたオリジナルストーリー「のび太の人魚大海戦」でした。

今回は記念すべき30作目ということで、さぞ気合が入っているに違いないと期待したのだけど、特にそうでもなかった。
挿入歌として武田鉄矢さんの歌が流れるあたりは、30作目ならではスペシャル企画としてオールドファンには嬉し懐かしなところではあったけれど、いかんせん、楽しそうな場面に物悲しい歌が流れるというミスマッチな事態に。
ちゃんと「こういう場面で流すので、こういう雰囲気の曲にしてください」とオファーしたのか?

脚本は真保裕一さん。
この人の小説はけっこう面白いとぼくは評価しているので、今回も「彼の脚本ならば」と期待していたんですが・・・。
うーん、どうしてこうなった。
これ、本当に真保裕一さんが脚本書いたの?
名前だけで、別の人が書いたんじゃなくて?

ドラえもん映画としては特別駄作という程ではなく、近年のドラえもん映画と同じようなレベルだったと思うのだけれど。
仮にも江戸川乱歩賞や日本推理作家協会賞など、数々の賞を受賞した作家が作ったお話にしては、テンポ悪いは、キャラクター活きてないわ、「謎」はチープだわ、矛盾や突っ込みどころ満載だわで、これ本当に真保裕一さんが脚本書いたの?
信じられない。
元の脚本と出来上がった映画の内容が全然違うというのはよくあることで、今回もきっとそうだったんだと思いたい。
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by kude104 | 2010-03-16 23:32 | 映画