世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

カテゴリ:映画( 154 )

もののけ

ぼくの中では、宮崎アニメの底辺近くに位置していた『もののけ姫』ですが、久しぶりにじっくり観たらけっこう楽しめました。
とはいえ、見終わった後に、やはりスッキリしないものが残るのも事実です。

ひとつには、アシタカがカヤから貰った「玉の小刀」をサンにあげちゃうところ。
カヤは明らかにアシタカに惚れているわけで、そーゆー相手から「私の代わりに」と貰ったものを別の女性にあげちゃうのは、いいのか?
あの小刀にアシタカとの繋がりを込めたカヤが不憫でなりませぬ。

そしてもうひとつは、「シシ神殺し」について。

『もののけ姫』を「人間と自然の共存のあり方を問う」物語としてみると、「シシ神殺し」が始まるまでは、タタラ場を守るエボシとシシ神の森を守るサンとの対立の構造で、分かり易い。
しかも、両者にそれぞれ "正義" があって、単純に「自然を大切に」じゃないところが「『もののけ姫』って面白いよね」と観ていられます。

ところが、突如として始まる「シシ神殺し」で、物語の方向性がいきなりブレる。

まず、エボシとサンの対立じゃなくなる。
なんか猪やら唐笠連やら地侍やらディダラボッチやらいろいろワーッと出てきてシッチャカメッチャカに掻き回すもんだから、最後の最後に、「この物語って、何と何の対立構造だったけ?」と見失ってしまいます。

だいたい、「シシ神殺し」は誰が見たって「そりゃ、やっちゃダメだろ」と思う行為に描かれています。
殺した途端にドえらいことになってしまって、森は死ぬわ人は死ぬわで、「ああ、やっぱり自然を大切に!」とか思ってしまいそうになるんだけど、ちょっと待てよと。
『もののけ姫』ってそういうテーマの物語じゃなかったはずだよな?と。

その行為にエボシが率先して絡んでいることで、さらに分からなくなります。
エボシの "正義" はタタラ場の人々の暮らしを守るというところで成立していたのに、彼らの命を危険に晒しても「シシ神殺し」を敢行する姿に、「あれ? なんかエボシ、間違っているっぽい」と思えてきます。

となると、「ああ。やっぱりテーマは、自然を大切にってことなのね・・・」と、ちょっとガッカリしちゃうわけです。
ところがところが、シシ神の首を返した途端、今度は逆に人間の住み良い自然が現れて、なんか大団円みたいな音楽まで流れ出す。

「ええっ?! これって結果オーライってこと? つまり、シシ神殺して正解ってこと?」と混乱するぼくに畳み掛けるように、アシタカが「共に生きよう」と晴れやかに宣言して幕が降ります。

・・・正直、この怒涛の展開には、ちょっとついていけない。

『もものけ姫』がイマイチ受けが悪かった理由は、きっと、テーマの難解さとかそういうのではなく、単に「ラストに無理をしたから」なんじゃないかと思います。

実際のところがどうかは知りませんが、「シシ神殺し」~「ディダラボッチの大災厄」~「はなさかじじい」までの一連の展開は、おそらく「映画的なスペクタクル」を意図して組まれたプロットだろうと思いますが、そのせいでテーマ的に分かり難くなったんじゃないかなぁ。

・・・とまぁ、そんな感じです。
ちなみに、一箇所『もののけ』じゃなく『もものけ』を混ぜてみたんですが、気付きました?
[PR]
by kude104 | 2004-11-20 17:32 | 映画

SAW ソウ

さて、先日はもう一本映画を観ました。
『SAW ソウ』です。

「どのくらい怖いのか?」が一番気になるところでしたが、「怖いというよりグロい」映画です。
そのグロさも、まぁ「サイコスリラー」な映画の通常の範囲内といったところじゃないでしょうか。

で、内容についてですが、確かに面白かったです。
ミステリー好きには、たまらん映画ですね。

この映画は、「監禁された状態から、どうやって脱出するか?」という謎と、「犯人はだれか?」という謎の、2つの大きな謎によってストーリーが引っ張られて行きます。
なので、ストーリー上、常にどちらかの謎が進展するため、途中でダレることがありません。

ま、あとから思い返してよくよく考えるといろいろ粗も見つかるわけですが、とりあえず観終わった瞬間は「満足!」って気分になれる作品です。
基本的に、初見が一番面白い一発勝負な映画なんで、DVDで何度も観る類いのものではないでしょう。

しかもこれ、一人で観て楽しむよりは、誰かと観て、観終わった後に内容について語るのが楽しい映画ですよ。
こういうのが好きなもの同士で、「アレ観た?」「観た観たー。あのオチ、やられたー」「でもさー、アレってちょっと変じゃない?」みたいに。

というわけで、やっぱこの時期に映画館で観るのがベストなんじゃないでしょうか。
こういうの好きな人なら、話題性からも内容的にも、とりあえず観といて損はないですし。

それにしても、『笑の大学』といい、映画はやっぱり脚本だね。
[PR]
by kude104 | 2004-11-03 17:28 | 映画

笑の大学

というわけで、観てきました『笑の大学』
いやあ、久々に「DVD買ってもいいかも」と思っちゃうくらい、いい映画でした。

まぁとにかくこの映画、検閲官・向坂を演じる役所広司さんの演技がすごい。
「生まれてから一度も笑ったことがない」というほど厳格で冷徹な男が醸し出す可笑しさを見事に演じていらっしゃいました。
一人の役者が「完全にスクリーンを支配している」とはこういうことだという、まさにそんな感じです。

で、もう一人の主人公、喜劇作家・椿を演じる稲垣吾郎さんについて。
この『笑の大学』に対する評価は、稲垣さんの演技をどう評価するかで決まると言ってもいいかもしれませんね。

役所さんに比べて、稲垣さんが上手いか下手かという評価の仕方をすれば、「下手」と言わざるをえないでしょう。
ま、あの役所さんの演技に拮抗できる役者さんというのも、そうそう居ないのではないか?と思うわけですが・・・。
では、稲垣さんじゃなくて、別のもっと上手い人をキャスティングするべきだったか?というと、おそらくそうでもないだろうなと思います。

というのも、映画『笑の大学』は、明らかに検閲官・向坂の物語として描かれているからです。
だから、椿があまり強く存在感をアピールしちゃうと、むしろ作品としてのバランスは崩れてしまうんじゃないでしょうか。
そういう判断で稲垣さんがキャスティングされたんだろうと思うし、そしてそれは正解だったとぼくは思います。
・・・ま、それはそれとして、序盤の稲垣さんの演技はややぎこちなかったかな?と感じたのは、正直なところですが。

などと演技の良し悪しを語っちゃうくらい、他は「とにかく面白い!」の一言です。
まぁ、10人居れば少なくとも9人は楽しめる映画だろうと思います。
オススメ。
[PR]
by kude104 | 2004-11-02 23:40 | 映画

今注目の映画は・・・?

さて、毎月恒例映画サービスデーに観る映画の選定です。
今回はなかなか粒揃いな印象。

まず、イチオシは『笑の大学』でしょう。

今や日本を代表する喜劇作家・三谷幸喜氏の『笑の大学』を映画化したものです。
もともとはラジオドラマとして作られ、その後舞台劇となり、三谷作品の中でも最高傑作との呼び声も高い作品を、三谷氏自身の脚本で映画化!と聞くと、それだけで観たくなるじゃないですか。
映画は脚本が面白ければ、どう転んでも最低限面白いと思っているんで、これは期待していいんじゃないでしょうか。

お次、気になるのは『ソウ』なんですが、ただ、これはちょっと迷うところだなぁ。

オーストラリアの映画学校生2人が脚本を書き、監督と主演という形でハリウッドに送った原案が見事映画化。
短期間・低予算で作られた映画ながら、サンダンス映画祭で公開されるや大評判を呼び、バイヤーたちによる激しい争奪戦が繰り広げられたという、なんかちょっとアメリカンドリームな逸話を持つ作品です。

老朽化したバスルームで目覚めた二人の男。
部屋の両端にそれぞれ鎖で足をつながれ、逃亡は不可能。
二人の真ん中に、自殺死体がひとつ。
そして見えない犯人から、6時間以内に相手を殺せ、さもなくば2人とも殺すと迫られる・・・。

とまぁ、ここまではメチャクチャ面白そう。
もともとぼくはサスペンスやミステリーが大好きなんで、この設定は非常にそそられます。
ただひとつだけ不安なのは、ぼく、怖いのダメなんですよ。

聞くところによると、この映画、けっこうショッキングな作りらしいです。
それがどの程度なのか・・・という判断がつかず、躊躇われます。

他には、『いま、会いにゆきます』なんてのも、丁寧に作られた良作って感じで興味あるんですけど、ただまぁこいつは野郎一人で観るのはいかがなものか?という気がするので断念。

あとは、『コラテラル』とか『隠し剣 鬼の爪』なんかも気になるし。
他にも・・・と、ちょっと際限ないくらい。

とりあえず、邦画頑張ってますよね。
『デビルマン』は別としても。
[PR]
by kude104 | 2004-10-29 20:34 | 映画