世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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デトロイト・メタル・シティ

うわー、惜しい!
120点行きそうな素材で80点!
──って感じ。

今週で上映が終了しちゃうということなので、観てきました「デトロイト・メタル・シティ」
で、冒頭の感想です。

いや、面白いんですよ。
80点といったら、けっこう高得点ですよ。
普通なら、「これは面白い!」とオススメしちゃう点数です。

でも、素材が。
素材のポテンシャルが想像以上に高すぎて。
面白かった80点はそれとして、「でも、120点くらい行けただろう」と思ってしまう悲劇。

ぼくの中で、足りなかった40点が何かと考えてみると、変に『感動』を入れようとしたのが余計だったのではないかと思います。
主人公は、自分が本当にやりたいことでは認められず、やりたくないことで才能を認められるわけです。
そうした苦悩と葛藤、そして挫折。
その果てに、たとえ自分のやりたくないことでも、それが誰かの夢や希望になっているということを知ります。

うん、たしかに感動的なテーマです。
ただ単純なギャグ映画というのじゃなくて、こういう良質なテーマ性を盛り込んで作品に深みを持たせることは、決して間違っていない。
というか、むしろ正しい。
──これが普通の映画ならば。

たぶんね、企画段階、脚本段階では、誰がどう見てもそれで正解だったと思うのよ。
でも、「デトロイト・メタル・シティ」は、クラウザーさんの破壊力が凄まじすぎた。
映像になって、クラウザーさんが動きだした時点で、「あ、これ違ったな」と。
「これ、『感動』無理だな」ってことになっちゃったと思うんですよね。
クラウザーさんのあまりの破壊力に、『感動』が完全に殺されちゃってます。
これは企画段階では予測不能、不可抗力だよなぁと、作り手に同情します。

異形のクラウザーさんが日常の風景の中にぽつんと存在する、それだけで可笑しい。
というか、可笑しすぎる。
この可笑しさの前では、主人公の苦悩や葛藤というのは、ギャグの前フリにしかなり得ない。
なり得ないものをどうにか頑張って『感動』に押し込んだ、そこがブレーキになっちゃってた。
『感動』を諦めて、全開ギャグで突っ走ってたら大爆発したと思うだけに、勿体ない。

聞くところによると、この「デトロイト・メタル・シティ」の主題歌「SATSUGAI」は、カラオケで歌詞が表示されないという。
たぶん、内容がアレすぎるからでしょうね。
そんな映画に『感動』は、やっぱ向いてなかったんだよ。

あ、それと、ライブの映像は実にカッコよかった。
ぼく、メタル系は好きじゃないんだけど、あのライブのシーンには「あ、メタルもいいかも」と、ちょっと持ってかれそうになった。
さすがです、クラウザーさん。
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by kude104 | 2008-09-22 23:59 | 映画