のび太が無人島で3000日
2008年 09月 19日
今週のドラえもんは「のび太が無人島で3000日」(原作「無人島へ家出」)。
のび太が無人島に家出するも、うっかりミスでタケコプターが飛んで行ってしまい帰れなくなるという話。
のび太はドラえもんが助けに来てくれるのを今か今かと待ちながら、結局10年間のサバイバル生活を余儀なくされる。
10年後、家出の際に持ってきていたひみつ道具のひとつで、使い道が分からずに捨てたものをたまたま発見し何気なく触ると、それは「SOSはっしんき」だった。
それによって、ようやくドラえもんが救出にきてのび太帰宅。
タイムマシンで家出当日に戻り、成長した肉体はタイム風呂敷で元の年齢まで戻し、家出を「なかったこと」としてめでたしめでたしというお話だ。
まず、10年間のサバイバルに耐え抜いたのび太のポテンシャルに驚かされるわけだけども、この話、多くの人が指摘するように、どうもすっきりしない。
のび太が家出した時代を「家出時」、救出された時代を「救出時」と呼ぶとすると、
(1)「救出時」ののび太が帰宅して家出は「なかったこと」になったけれど、「家出時」ののび太は今まさに家出しており、これから無人島にたどり着き、帰れなくなることに変わりはない。
(2)のび太と共に「救出時」のドラえもんがタイムマシンで戻ってきたら、「家出時」と「救出時」の2体のドラえもんが「家出時」に存在することになる。
(3)なぜドラえもんは10年間、のび太を救出できなかったのか。
まず、(2)から考えよう。
のび太についても「家出時」に2人ののび太が存在することになるわけだけども、こちらは一方が無人島に行ってしまっていて「不在」なので目に見える問題にはならないが、2体のドラえもんはこのままでは毎日顔を突き合わせることになるので具合が悪い。
そこで、2体のドラえもんを解消するためには、
(2-1)このあと「救出時」のドラえもんはタイムマシンで10年後に帰って行った。
(2-2)じつは、「家出時」と「救出時」のドラえもんは同じ。すなわち、「家出時」のドラえもんがタイムマシンで10年後に行き、のび太を救出して帰ってきた。
のどちらかだろうと思う。
素直に考えれば(2-1)だろうけど、そうすると、帰って行ったドラえもんのその後が気になってしまう。
「救出時」ののび太を「家出時」に連れてきたということは、「救出時」に帰っても、そこにのび太はいないことになる。
「救出時」の世界では、依然のび太は行方不明のままなのだ。
まさか、のび太がいない世界にドラえもんが帰っていくとも思えないので、この場合は、家出をなかったこととして過去を変えたことで、「救出時」の世界も変わってしまった──つまり、のび太行方不明の10年間がそっくりなかったことになると考えるのが妥当だろう。
でも、そうすると、もう一人ののび太はどうなるのだろう?
消滅するのだろうか?
消滅するとしたら、未来ののび太のほうと考えるのが自然だ。
でも、未来ののび太が「家出時」に存在することで家出がなかったことになるのだから、彼が消滅しては具合が悪い。
一方、過去を変えて未来の人間が消滅するという話はあるが、過去を変えて過去の人間が消滅するという話は聞いたことがない。
なので、消滅することなく、2人ののび太が存在すると考えるべきだろう。
となると、「救出時」ののび太が「家出時」に戻ってきて、家出自体が「なかったこと」になったことで、本来の「家出時」ののび太は救出する必要がなくなる。
というか、救出すると2人ののび太が存在してしまうことになって都合が悪い。
ただし、「救出時」ののび太として存在を許されるようになる10年後になったら、救出してもよいということになる。
この場合、救出したら10年前の「家出時」に戻してやらなければならず、それによって一応時間のループはきちんと閉じることになるね。
・・・うーむ、結論考えずに見切り発車でここまで書いたけれど、この調子だとまだまだ続いちゃうね。
この辺でやめておこう。
続きは気が向いたらということで。
のび太が無人島に家出するも、うっかりミスでタケコプターが飛んで行ってしまい帰れなくなるという話。
のび太はドラえもんが助けに来てくれるのを今か今かと待ちながら、結局10年間のサバイバル生活を余儀なくされる。
10年後、家出の際に持ってきていたひみつ道具のひとつで、使い道が分からずに捨てたものをたまたま発見し何気なく触ると、それは「SOSはっしんき」だった。
それによって、ようやくドラえもんが救出にきてのび太帰宅。
タイムマシンで家出当日に戻り、成長した肉体はタイム風呂敷で元の年齢まで戻し、家出を「なかったこと」としてめでたしめでたしというお話だ。
まず、10年間のサバイバルに耐え抜いたのび太のポテンシャルに驚かされるわけだけども、この話、多くの人が指摘するように、どうもすっきりしない。
のび太が家出した時代を「家出時」、救出された時代を「救出時」と呼ぶとすると、
(1)「救出時」ののび太が帰宅して家出は「なかったこと」になったけれど、「家出時」ののび太は今まさに家出しており、これから無人島にたどり着き、帰れなくなることに変わりはない。
(2)のび太と共に「救出時」のドラえもんがタイムマシンで戻ってきたら、「家出時」と「救出時」の2体のドラえもんが「家出時」に存在することになる。
(3)なぜドラえもんは10年間、のび太を救出できなかったのか。
まず、(2)から考えよう。
のび太についても「家出時」に2人ののび太が存在することになるわけだけども、こちらは一方が無人島に行ってしまっていて「不在」なので目に見える問題にはならないが、2体のドラえもんはこのままでは毎日顔を突き合わせることになるので具合が悪い。
そこで、2体のドラえもんを解消するためには、
(2-1)このあと「救出時」のドラえもんはタイムマシンで10年後に帰って行った。
(2-2)じつは、「家出時」と「救出時」のドラえもんは同じ。すなわち、「家出時」のドラえもんがタイムマシンで10年後に行き、のび太を救出して帰ってきた。
のどちらかだろうと思う。
素直に考えれば(2-1)だろうけど、そうすると、帰って行ったドラえもんのその後が気になってしまう。
「救出時」ののび太を「家出時」に連れてきたということは、「救出時」に帰っても、そこにのび太はいないことになる。
「救出時」の世界では、依然のび太は行方不明のままなのだ。
まさか、のび太がいない世界にドラえもんが帰っていくとも思えないので、この場合は、家出をなかったこととして過去を変えたことで、「救出時」の世界も変わってしまった──つまり、のび太行方不明の10年間がそっくりなかったことになると考えるのが妥当だろう。
でも、そうすると、もう一人ののび太はどうなるのだろう?
消滅するのだろうか?
消滅するとしたら、未来ののび太のほうと考えるのが自然だ。
でも、未来ののび太が「家出時」に存在することで家出がなかったことになるのだから、彼が消滅しては具合が悪い。
一方、過去を変えて未来の人間が消滅するという話はあるが、過去を変えて過去の人間が消滅するという話は聞いたことがない。
なので、消滅することなく、2人ののび太が存在すると考えるべきだろう。
となると、「救出時」ののび太が「家出時」に戻ってきて、家出自体が「なかったこと」になったことで、本来の「家出時」ののび太は救出する必要がなくなる。
というか、救出すると2人ののび太が存在してしまうことになって都合が悪い。
ただし、「救出時」ののび太として存在を許されるようになる10年後になったら、救出してもよいということになる。
この場合、救出したら10年前の「家出時」に戻してやらなければならず、それによって一応時間のループはきちんと閉じることになるね。
・・・うーむ、結論考えずに見切り発車でここまで書いたけれど、この調子だとまだまだ続いちゃうね。
この辺でやめておこう。
続きは気が向いたらということで。
by kude104
| 2008-09-19 22:38
| テレビ