世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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選択肢が多くなると、却って選ばなくなる

本の買い方のリテラシー - 【海難記】 Wrecked on the Sea

本の「ランキング依存」を嘆く気持ちは分からないではないけど、実際問題として、読む価値のある本は読める本の数より多い。
ランキングではなく、本の目利きの推薦にしたところで、読む価値のある本の多くはその推薦リストから漏れ、読まれずに消えていくことに変わりはない。

ランキング1位の本が“良い本”とは限らないと言うけれど、そもそも“良い本”とは何か。
買って読んだ人が面白かったと思ったならば、それはその人にとって“良い本”だったと、それでいいのではないかと思う。
「どうせ読むなら、それよりもっと面白い本がある」というのは、余計なおせっかいというものでしょう。
それは、幸せな気持ちでいる人に、「でも、あなたはあの人より不幸です」と囁くような行為じゃないのか。

結局、「ランキング依存」に対する嘆きというのは、自分が良いと思う本がランキングに入っていないことに対する嘆きなのではないか。
本屋大賞がランキングになったように、誰がなにをどう選んだところで、読める本の数が限られている以上、変わりはない。
今までランキング依存で月1冊読んでいた人が、本屋大賞が出来たから、合わせて2冊読むようになるわけないのだから。

本当はみんな分かっているんだろうと思う。
本の数が多すぎることが原因なのだと。
ただでさえ、本はストックされるメディアなのに。
その上に毎日220タイトル以上の新刊が出るんだから、キャパシティー超えて当然でしょ。

「売れるべき価値ある1冊」の周りに、自ら大量のダミーをばら撒いて、それで売れるべき本が売れないと嘆いているようなもので。
売れるべき本が売れないのは、ダミーの中から売れるべき本を見つけられない読者が悪いのか。
ダミーをふるい分ける仕組みが悪いのか。
せっせとダミーをばら撒きながら考えたって、しょうがないと思うけどね。

多くの人にとって、本は数ある娯楽の中の一つだから。
リテラシーの必要な娯楽って、そりゃ趣味道ですよ。
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by kude104 | 2008-06-06 16:24 |