世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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バンテージ・ポイント

昨日は映画サービスデーということで、「バンテージ・ポイント」を観てきました。
なかなか面白かったですよ。

スペインのとある広場で行われた国際サミットの演説の場で、アメリカ大統領が狙撃され、爆破テロが発生します。
シークレットサービスである主人公は、犯人を突き止めようとするが・・・。
といった感じのストーリー。

この映画の何が面白いかというと、まず、開始早々に大統領が狙撃されて爆破テロが発生します。
からくも無事だった主人公は、観光客の撮影していたビデオやTV中継車の映像を見て、ある不審な点に気づき・・・。

というところで、映画内の時間が事件発生前に巻き戻ります。
今度は、別の登場人物――順番は忘れましたが、たとえば、ビデオ撮影していた観光客の視点で話が進みます。
当然、大統領が狙撃され、爆破テロが発生し・・・と同じように事態が進行していくわけですが、同じ事態でも視点が違うと別のストーリーが浮かび上がってきます。
そうして、その観光客の視点で物語が進み、さあストーリーの山場に差し掛かるぞ・・・!というところで、またしても映画内の時間は事件発生前に巻き戻ります。

今度は犯人側の視点で話が進みます。
そうしてまた同じように事態が進行し、犯人側の視点で物語が進み、さあストーリーの山場に差し掛かるぞ・・・!というところで、またまた映画内の時間は事件発生前に巻き戻ります。

これをたしか8回繰り返すわけです。
同じ出来事を異なる8人分の視点で見ることで、ある視点で分からなかった点が別の視点で明らかになり、それがさらに別の視点の伏線になり・・・という具合に、繰り返されるごとに物語がどんどん重層的になっていきます。
そうして、すべての視点が出そろったとき、物語は巻き戻しから解放され、一気にラストに向かって突っ走ります。

「大統領狙撃と爆破テロ」なんて山場は、ふつうの映画じゃ1回しか起こりませんが、この映画では次々8回も起こるようなものですから。
山場に次ぐ山場、といった感じです。

8回も繰り返せば普通飽きるもんですが、そこはさすが、視点を変えることで、同じ出来事なのに繰り返すたびに新しい展開が生まれるという。
ほんと、よく考えたなぁ。
考えるだけなら、まぁよくある手法ではあるけど、実際に異なる8つの視点のそれぞれを面白く組み立てるのは、かなりの難易度でしょう。

でもって、すべての視点が、毎回実にいいところでバトンタッチするんですよ。
盛り上がって、この先どうなるんだろう?!というところで巻き戻し。
まるで、「続きはCMの後で!」みたいな感じです。
にくたらしいけど、見事に思惑通り、最後まで興味を引かされます。

とまぁそんな感じで、最初から最後までぐいぐい引っ張りますよ~という感じの映画です。
その代りに欠点というか、あれです、泣けるとか、考えさせられるとか、そういう要素は全くなし。
見終わって、「あー面白かった」で終わりです。
そういう全力疾走な映画は嫌いじゃないね。
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by kude104 | 2008-04-02 23:05 | 映画