世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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『結果』ではなく『過程』という価値観のシフトを

「自然な疑問」を持たないように訓練されている - 発声練習

上記エントリーにあるような『考える力』のない学生に、1年に満たない短期間で最低限卒業研究ができるまでにするにはどうすればいいか。
ぼくが指導教官なら、さてどうしよう・・・。

とにかく、今までとは評価のルールが変わったんだということを、身に沁みて分からせる必要があるように思う。
言うなれば、今までは答えが正しいか間違っているかが採点対象だったのが、これからは答えを導く過程が採点対象になるのだということ。
『結果』ではなく『過程』という価値観のシフトを、まず起こさせる。
加えて、『過程』の評価は、正解/不正解のゼロイチ評価ではないということを分からせる必要があるだろう。

そのためのトレーニングとして、たとえばこういうのはどうだろう。
学生数人をひとグループとして、彼らに同じ問題を出題し、解かせる。
そして、その解を導く過程を一人ずつプレゼン形式で発表させる。
まず、なにを考え、どこから手を付けたか。
どのように計算を進めて行ったか。
その結果、解にたどり着いたか、着けなかったかを発表させる。

ここで重要なのが、解にたどり着けたか着けなかったかは評価対象でないということ。
このプレゼンの評価はただひとつ。
解を導く過程が面白ければ面白いほど良しとする。
ユニークであればある程、ドラマチックであればある程、評価する。
なので、「解にたどり着けなかった」という発表であっても、その過程が面白ければ大いに褒める。
逆に、解を導き出していても、まるで面白みのない解き方をしていれば「つまらない」と評価する。

おそらく、初めは必要最小限の最短距離で正解を導くのが良いと思い、そういうプレゼンをしようとするだろう。
正解が導けなかった学生は、まったく何もプレゼンできないかも知れない。
そうしたプレゼンに対して、「なぜそういう解き方を選んだのかが分からない」とか、「他の解き方についての考察がない」とか、「試行錯誤した様子を発表しろ」とか、少しずつ辛抱強く矯正していくことで、彼らも今までとは評価のルールが変わったんだということが、身に沁みて分ってくるんじゃないだろうか。
同時に、プレゼンのスキルも身について、一石二鳥です。

とまぁ、そんなことを考えながら。
世の中を見渡せば、安易なハウツー話が溢れていて、けっこう人気がある。
ネットでも「○○するための10の方法」みたいなネタが人気だったりするしね。
子供も大人もお姉さんも、すぐに正解を知りたがるのは同じかなぁと思わないでもない。
社会全体が、無駄なことを嫌う傾向にあるのかもね。
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by kude104 | 2008-02-09 22:43