世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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「ウェブ時代」の明るい可能性の話

「ウェブ時代をゆく」の第七章は、「ウェブ時代」の明るい可能性を感じさせる内容で、素直にちょっと感動した。

「若い友人Sを題材にした思考実験」とやらは、ちょっと思惑が透けて見えていやらしい――多くの人が一瞬くらいは「新しい職業」を選ぶ人生に興味や共感を持つことを見越しながら、『彼が「新しい職業」を選んだと仮定したときの人生に、一瞬も興味を持たず共感することもなかった人は、ルールががっちりと決まっている「古い職業」に進むことをお勧めする』みたいな書き方をするテクニックがいやらしい――けど、そのあとに続く実例の紹介は興味深いものでした。

たとえば、オープンソースが生んだ新しい「雇用のかたち」として紹介されているまつもとゆきひろさんの例。
まつもとさんを雇用しているネットワーク応用通信研究所とやらは、まつもとさんに給料を支払いながら、でも、時間の使い方はまつもとさんの好きにしていいですよと、つまり、好きなようにオープンソース活動をして下さいと、それが「仕事」ですよというカタチをとっているらしい。
このネットワーク応用通信研究所というのが企業なのか学術機関なのか分かりませんが、仮に企業だとすると、企業がそんな言うなれば“働かない”社員を雇ってどうするのと普通思いますよね。
でも、要するに、「うちにはあのまつもとゆきひろが居ます」ということが、それだけで十分価値を持つとしたら、そうした雇用形態は“あり”なわけです。
言わば、オープンソースで名を挙げたプログラマーがいるということが企業のブランドになるということ。
たとえば、なにかのソフトウェアの開発を発注しようという企業があるとして、数ある開発企業の中から一社を選ぶ際に、あそこの企業にはあの有名な○○氏がいるというのは、その企業を選ぶ大きな理由になりうるでしょう。
あるいは、○○氏の人脈を活用できたり、○○氏と同じ職場で働きたいというプログラマーが集まってきたり・・・などなど、直接的な仕事はしていなくても波及効果が大いに期待できれば、○○氏を雇うメリットは大いにあるというわけです。
そう考えると、オープンソースプログラマーには、こうした雇用の形はたしかに今後ますます現実的にありうる話だという気がしてきます。

また、その次に紹介されていたコールトンさんの実例も興味深かった。
「毎日ブログを書き、少しずつ増えていくファンからの反応を眺めながらコールトンは、ファンはアーティストと友達になりたいのだという重要な発見をしたのである」という部分には、なるほど!と感じ入りました。
これは、ビジネスにおけるひとつの大きなヒントである気がしますね。
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by kude104 | 2007-11-25 22:40 |