世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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初音ミクの魅力は「現時点では」オタクにしか分からない

初音ミクの魅力がオタクでない僕には分からないので教えて下さい - araig:net

ぼくは、初音ミク作品には今のところ正直あまり興味がないのだけど、初音ミクフィーバーとでも言うべきこのムーブメントには非常に興味をそそられます。

で、上記エントリーの問いの発端である「初音ミクの魅力はオタクにしかわからないのか?」という命題だけど、現時点ではYesであろうというのがぼくの印象。
ただ、多くの人が、初音ミクの潜在的ポテンシャルはNoであると――つまり、初音ミク(の進化系)は“オタクのおもちゃ”に留まるものではないと思っているだろうことは分かるし、ぼくもその可能性は大いに感じます。

初音ミクというVOCAROIDが、初音ミクというキャラクターを与えられたことでブレイクしたという点に疑問の余地はないだろうと思います。
もちろん、VOCAROIDとしての性能が優れていた――単純性能としての優劣で言えば従来作品と同等か、あるいはそれ以下なのかもしれませんが、初めてVOCAROIDというものに触れたユーザの想像していた性能よりも優れていた――ことは重要です。
でも、ブレイクの発端として、まずキャラクターありきだったことは間違いない。
そして、初音ミクというキャラクターは“オタク的”です。
専門家(?)に言わせれば違うのかも知れませんけど、外から見たら十分オタク的に見える。

で。
初音ミクが特異なのは、今のところ“初音ミク”というソフトで作られた作品のすべてが“初音ミク”というキャラクターとしてパッケージされる点です。
これにより、初音ミクというソフトで作られた楽曲の支持と初音ミクというキャラクターの支持とが、どちらも「初音ミクっていいよね」というところで一緒になる。
なので、ソフトウェア初音ミクの楽曲の素晴らしさをいくら力説しても、現時点では、キャラクター初音ミクが持つオタクイメージに引きずられてしまうことになるのだと思います。

それは、もし初音ミクのキャラクターイメージがもっと別なものであったら――と考えてみると分かる。
もし初音ミクが初音ミクじゃなくて、たとえばNHK教育の子供向け番組のキャラクターみたいなやつだったらどうだろう。
「初音ミクはオタクっぽい」という話ではなくて、「初音ミクは子供っぽい」という話になっていたんじゃないだろうか。
あるいは、初音ミクがまったく無機質なただのソフトウェアだったら、普通に単にすごいソフトウェアってことで静かに盛り上がっていたかも知れない。

初音ミクというソフトが垣間見せる可能性というのは、本当にすごいものだと思う。
そりゃ、現時点の初音ミクは、まだまだだと思うよ。
「人間に置き換わる」という意味では、まだまだそこまでは達しないでしょう。
でも、3代目、4代目あたりの初音ミクは分からない。
もしかしたら・・・と思わせるだけのものはある。

ただ、そうなったときの初音ミクは、つまり、オタクイメージから脱却して一般化した初音ミクは、確実に初音ミクというキャラクターを纏ってはいないでしょう。
名もなきただの無機質なソフトウェアになっているだろうと思います。
もしかしたら初音ミクという名のVOCAROIDは依然残っていて、アイドルとして人気を保っているかも知れませんが、その初音ミクのファンは今と変わらず世間的にはオタクと見られていることでしょう。

初音ミクが初音ミクというキャラクターを纏う限り、それは「オタク的なもの」と見られる。
でも、それはそれでいいと思う。
キャラクター初音ミクの魅力は、それはそれでいいものだと思う。
一方で、オタクだけに留まらない可能性を初音ミクに見るのも、そう的外れだとは思えない。
VOCAROIDはまだまだ進化するだろうし、それがあるレベルを超えれば、純粋に楽器として使用されるようになるでしょう。
でもそれはキャラクター初音ミクの未来ではなく、ソフトウェア初音ミクの未来でしょう。

初音ミクのキャラクターとしての魅力と、初音ミクのVOCAROIDとしての性能と、VOCAROIDというものの可能性と、初音ミクで作られた楽曲の魅力と、さらにはニコニコ動画の話と、CGMの話と・・・ああ、こんなにもいろいろなトピックが「初音ミク」というキーワードにまつわって語られるのだから、初音ミクフィーバーは実に興味深い。
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by kude104 | 2007-10-22 23:59 | PC&ネット