世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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“就職氷河期世代”が中国で搾取されている件

昨日放送の「クローズアップ現代 “就職氷河期世代”夢はつかめるか」は、もうなんというか「ひでぇ・・・」の一言に尽きる内容でした。
あ、番組のクオリティがじゃなくて、そこで取り上げられている事象がね。

ざっと簡単に紹介すると、バブル崩壊後の就職氷河期と呼ばれた世代~今、20代後半から30代前半くらい~には、就職できず、いわゆるフリーターとして働く人がたくさんいるわけだけど。
そうした人たちの中で、このままではいつまでたってもフリーターから脱却できないと考えた人たちが中国に渡り、そこで就職への活路を見出そうとしている――というお話。

ここまでだとそう悪い話でもなさそうですが、問題はその実態です。
彼ら彼女らは、日本企業が中国に業務委託しているコールセンターの派遣社員として中国で働いています。
働きながら中国語を身につけて、いずれはその語学を活かしてたとえば中国に進出してくる日本企業に就職したい――それが彼らの、言うなれば最後の希望です。
乾坤一擲、起死回生の復活劇というわけですよ。

派遣会社はそんな彼らの気持ちに付け込んで――と言うと語弊があるかもしれませんが、「中国語を無料で習える」という餌で彼らを釣り、給料は現地中国人と同じ時給300円、年収にしてたった60万円で働かせている。

これはもう、明らかに搾取ですよ。

日本人を相手にするコールセンターですから、中国人のスタッフでは仕事ぶりが悪いのでしょう。
かと言って、日本で日本人スタッフを使うと、人件費が馬鹿になりません。
そこで、頭のいい人が考えたんでしょうね。
そうだ、だったら中国で日本人を働かせればいいじゃん、と。
中国だったら、日本の最低賃金とかカンケーないじゃん、と。

それでも、その先に「いずれはその語学を活かしてたとえば中国に進出してくる日本企業に就職したい」といった夢が叶うならいいですよ。
でも、実際には、日本人スタッフに囲まれて、日本人を相手にコールセンターの仕事しているわけで、そこに就職に有利となる語学やスキルの習得はほとんどありません。
語学教室に通って勉強しているとはいえ、仕事終わりに1日数時間の勉強では、就職の武器となるレベルの語学力を習得するのはなかなか難しい。

番組で紹介されていた女性もそんな一人で、中国語検定で散々な結果に終わり、「思えばこの半年、コールセンターと家を往復するだけの毎日で、中国人の友人もいない・・・」とつぶやくのでした。
なにこの女工哀史。
あるいは戦前の移民政策かこれは。
それだったら先に日本で60万円貯めて、そのお金持って中国で1年間語学の習得に専念したほうがよっぽど可能性望めるんじゃないでしょうかね。

人の弱みと希望に付け込んで搾取する輩と言うのは、どこにでもいるもんだなぁ。
金をだまし取るか、労働力をだまし取るかの違いでしかないように思うけどね。
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by kude104 | 2007-10-05 23:14 | テレビ