世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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希少価値ということで言えば、ライブに優るものはない

On Off and Beyond: 著作権保護よりライブで稼ぐ、というビジネスモデル

Princeがイギリスで自身の新作CDを新聞の「オマケ」として無料で配ったという話。
その戦略の背景は、
「Princeはライブの稼ぎがメイン。印税収入はたいして重要ではない。CDは、ライブをプロモートするための広告ツールであり、別に違法コピーがどれほど出回ってもOK。むしろ、沢山出回って知名度が上がり、ライブに人が沢山来てもらったほうがよい。しかも、CDに頼らなければレコードレーベルに利益を搾り取られることもない」
とのこと。

すごいなぁ。
普通、なかなかここまで思い切れませんて。
でも、十数年後には、音楽業界はおそらくこっちのビジネスモデルにシフトするのではないかという気がします。
Princeはその先駆者として歴史に名前を刻むであろう。

物の値段というものは需要と供給で決まるわけで、じゃあ、原則無限に供給できるデジタルデータの値段が0円になるのは、当たり前のことなんですよね。
とはいえ、そのデジタルデータを作りだすのにはコストがかかるので、これはどうにかして回収しなければならない。
そこで考えられる戦略としては、大きく2通りしかないように思う。

ひとつは、デジタルデータの供給量をどうにかコントロールすることで、デジタルデータに値段を付ける方法。
もうひとつは、デジタルデータを無料で配布して、それ以外のところで儲ける方法。

前者に一番適しているのは、ネットゲームのアイテム課金じゃないでしょうか。
ネットゲーム内のデジタルデータであれば、供給量は技術的にコントロール可能です。
そして、ここが一番重要ですが、ネットゲームにおける有料アイテムというのは、有料であるが故に持っている人が少ない=希少価値があるということで、きちんと有料分の価値を持たせることができます。
アイテムを有料にすることが、ネットゲームの面白さに寄与するわけです。

対して、たとえば音楽データの供給量を著作権でコントロールしようとするのは、音楽の面白さに少しも寄与しない。
だから、まぁ、嫌われる。

一方後者の場合、代表的なのは広告モデルですけど。
でも、最近思うに、やっぱり物販であるとかイベントであるとか、リアルワールドで人と物が動いてお金が動くというモデルが一番強い。
つまり、“ライブ”であることが一番強いと思うのですね。
希少価値ということで言えば、ライブに優るものはないわけで。

なので、これからの時代は、デジタルデータはプロモーション素材として無料で配布し、収益はコンサートであったりグッズ販売であったり、そうした“ライブ”で上げるという仕組みを完成させたものが勝ち残るのではないかと思います。
デジタルデータそのものを販売する仕組みは、一部を除いて、たぶん時代遅れになるような気がします。
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by kude104 | 2007-08-08 23:59