世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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中古本からも著作権料を~それは本という商品の欠陥ゆえ

MORI LOG ACADEMY: 中古品の著作権

森さんもおっしゃるように、どんなものにも中古品市場はあります。
それでも、他の中古車や中古品販売ではそうでなくとも、本については「中古品でも売るときには、コンテンツに対する著作権料を支払うのが道理ではないだろうか」という話が出てくるのは、本という商品の特殊性によるものだろうと思います。

本という商品が真に売っているのは「本」という物品ではなくて、中身たる「物語」です。
加えて、1冊の本がもたらす読書体験は、ほとんどの場合1回限りのものです。

つまり、一般的には、本という物品を「所有」するために本を買うわけではない。
本に書かれている物語なり情報なりを「読む」ために買う。
そして、読み終わると、多くの本は「用済み」です。
もちろん、中には何度も読み返したくなる本というものもあり、そういった「本」は所有していたいと思いますが、逆に言えば、2度読まない本は所有する必然性がないのです。

所有願望さえなければ、新品を買って本棚の肥やしにするのも、中古で買って読み終わったら売り払うのも、読書体験としては同じです。
しかも、経済的には後者のほうがお得です。

本が持つそうした商品的欠陥(売り手から見た欠陥)について、売り手側が無自覚なはずがありません。
かつては流通面で新品市場と中古品市場とに圧倒的な差があったので、それ込みで新品の価値が保たれているところがありましたが、今やそれも危うくなりつつあります。
そうした現状にあって、売り手側の危機感たるや容易に想像がつきます。

その危機感が「中古品でも売るときには、コンテンツに対する著作権料を支払うのが道理ではないだろうか」という主張になるのではないかと思うのですが、当の森さん自身は、「自分の本が中古で売られようが、図書館でただで読まれようが、まったく気にならない」と仰っているので、違うのかも知れません。
でも、一般的には、中古品市場に新品市場が侵食されることの危機感が、「中古品市場にも補償金制度を」みたいな発言になるのだと見て間違いないでしょう。

だったら、出版社自身が自分のところの本を専門に扱う古本屋を営めば面白いんじゃないだろうかと思いついたんだけど、これについてはまた別にエントリーを立てて書こうと思います。
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by kude104 | 2007-05-13 16:34 |