世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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なにやらほめ殺しな

My Life Between Silicon Valley and Japan - 「好きを貫く」ことと大企業への就職

一読して、なにか少し嫌な気持ちになりました。
今改めて読むとそうでもなかったので、ちょっとした誤読というか深読みしすぎたかという感もあるのだけど、でもやっぱり微妙な印象も受ける。

なんというか、ここで挙げられている「日本の大企業に向いているタイプ」の内容が、ほめ殺しというか皮肉に読めてしまうのです。
かなり意地悪にその感覚を書くと、行間から「きみは”自分の仕事”じゃなくて”大企業”が好きなんだね。ぼくにはとても真似できないなぁ。そんな社畜のような生き方は」という著者の意図を著者の思いとは関係なく読み取ってしまいそうになる。

どうしてぼくはそんな風に読んじゃったんだろうと考えてみると。
おそらく、各項目になにかしらネガティブなイメージが紛れ込ませてある(ように感じられる)からじゃないかという気がする。

たとえば、一番目の項目なら、「与えられた問題を」「どういう意味があるかとかよりも」という部分がネガティブイメージを喚起する。
こういう物言いは、自主性のない人間を蔑むときの常套句みたいなものですから。
本題はむしろ、「(自分の解きたい問題だけじゃなく、たとえ与えられた問題であっても)その問題が難しければ難しいほど面白いと思う」という部分にあるのだろうけど、そこに到達する前にネガティブイメージに心を乱されてしまいます。

「尋常でない体力(特に何十年も長時間労働ができる持久力)を持ち、そこが競争優位になる世界が好き」というのも、「頭より筋肉」というネガティブイメージを喚起させます。
個人的には、むしろプロフェッショナルやベンチャーのほうが尋常でない体力で「いつ寝てるんですか?」という人が多い気がするのですが。
ここはおそらく、「大企業戦士は残業をいとわない」といった意味合いと、「その仕事量が評価される世界」という意味合いだろうと思いますが、一読した印象としては、「体力バカがただ働けば出世する」みたいに読めてしまいます。
ええ、根が捻くれているものですから私。

「匿名性を好む」というのも、あまり適切な表現ではないように思います。
「匿名」にポジティブイメージを持つ人は、あまり多くないでしょうから。
ここはおそらく、「その仕事で自分が有名になろうとは思わない」ということでしょう。
大企業戦士だって、自分の周りの人間には、自分の仕事ぶりを評価してもらいたいものだと思います。
その意味で、彼らだって匿名で仕事をしているつもりはないでしょう。
ただ、世間に向かって自分が表に立つような、世間の評判を一身に浴びたいような、そういう気持ちはないという程度のことだろうと思います。
それはブログで例えるなら、実名で書くか匿名で書くかという以前に、そもそもブログを書くことに興味がないという状態ではないでしょうか。

――とまぁ、ひとつひとつあげつらってもあれなんで、こんなところで。
冒頭に「今日は軽く雑談風に」とありますが、そのせいか、ちょっと言い回しが不用意に映りますね。

個人的には、自分が大企業に向いているかどうかを心配する必要なんてないと思うけどな。
向いているいないよりもまず、大企業に就社できるかどうかのほうを心配するべきでしょう。
就社したあと、向いてないと分かった時点で辞めりゃいいと思うよ。
ダメなのは3年で辞められてしまう企業のほうであって、辞める個人のほうは好きにしていいと思う。
大企業に就社した経歴があれば、再就職もどうにかなるんじゃないでしょうか。
そういうオプティミズムで行けばいいと思います。

ちなみに、リンク先エントリーを参考にベンチャーに向いているタイプについて考えてみた。

・新しい問題を見つけるのが好き。その問題を解く方法については、とりあえずそれっぽく解けていればベータ版で構わない。
・服装や組織へのこだわりがあまり細かくなくおおらか。でも、一緒に働く人への「好き嫌い」が激しい。そして苦手(つまり「嫌い」)なことは死んでもやりたくない。
・尋常でない体力を持ち、それが競争優位になるどころか当り前の世界に住んでいる。
・自己顕示欲が強い。「これは自分がやったことだ」というような意志表明が生甲斐。むしろ大人数でした仕事でも自分1人を褒めてほしい。
・マネーが好き。メディアが好き。いずれは球団のオーナーになって自サイトで自チームの試合を完全中継をしたいと思う。
・六本木ヒルズに住んで女優と結婚したい。
・留置所暮らしが苦にならない。

――もちろん冗談です。
悪ノリしました。
今は反省しています。
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by kude104 | 2007-04-03 21:16