世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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講談社文庫出版、ルイス・サッカー著、幸田敦子訳の『穴 HOLES』を読了しました。
面白かったのと、読みやすかったのとで、一気に読んじゃいました。

主人公はさえない少年で、ある日ひょんなことから無実の罪で少年矯正キャンプに送られてしまいます。
そこは雨も降らない干からびた大地で、少年たちは”人格形成”のために、毎日一人ひとつの穴を掘らされます。
──みたいなお話。

『無実の罪』『矯正キャンプ』『過酷な労働』というキーワードが並ぶと、ハードボイルドなにおいがして来ますよね。
加えて、『友情』『脱走』なんてキーワードも加わるので、『大脱走』なストーリーにしか思えなくとも無理はありません。
でも、読書感はまるで違います。
なんというか、けっこうのほほ~んとしているというか。

この小説の対象年齢は、どうだろう、小学校3~4年生くらいでしょうか。
いわゆる児童文学です。
なので、読書感はまさに児童文学っぽいといえば伝わるでしょうか。
『宝島』とか、そんな雰囲気ですね。

とりわけ面白かったのは、伏線の巧みさです。
いや、伏線というとちょっと大げさでしょうか。
「あのときのあのエピソードがここにつながるのか」というネタが随所に盛り込まれています。
さながら巧妙な童話のようとでも言いましょうか、「あのとき善いことをしたので救われました」とか「あのとき悪いことをしたので罰が当たりました」とか、そういった因果関係の伏線が大いに楽しませてくれます。

なんかこう息抜きにかる~い物語でも読んでみたい、ちょっとセンスの良さげなやつをというときに、ぴったりだと思います。
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by kude104 | 2007-02-06 21:52 |