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世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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インドに衝撃

本日放送のNHKスペシャル「インドの衝撃 第1回 わき上がる頭脳パワー」は確かに衝撃でした。

おりしも先日、「なぜ勉強しなきゃいけないの?」という話題をネタにしましたが、この問いに対するインドでの答えは実に簡単明白です。
「貧困から抜け出すため」

番組内で紹介されていたある若者の例がすごい。
電気も水道もない村出身の彼は、優秀だけど貧困ゆえに勉強できないという若者に無料で勉強を教える塾に通っています(というか、そこの寮で生活している)。
そんな彼が、IIT(インド工科大学)の受験を前に、久しぶりに村に里帰りするわけです。
IITというのは世界でも最高レベルの大学で、その出身者は世界中の一流企業から引き手数多。
初任給で年収1000万円以上なんて話もざら、みたいな。
要するにまぁ、IITに合格すること(そしてもちろん卒業すること)は貧困から脱出するための数少ないチャンスのひとつなわけです。
そのチャンスに挑もうとする彼に対して、彼の父親がこう言います。
「お前の合格には、村のみんなの生活がかかっている。だから頑張りなさい」と。

えええ~!!みたいな。
村人500人だかの人生を背負って大学受験て。
それってちょっと、絶句する。

その彼曰く、IITに合格して将来海外で仕事をしてお金を稼いで、この村に中学校を建てるのが夢ですと。
そうして、彼のIIT受験料3,000円を稼ぐために、年老いたおじいちゃんまで家族総出で一生懸命働いてお金をためているところです、みたいな。
なんでも、その一家の年収は5万円だとか。

このハングリー精神で来られたら、そんなもん日本が敵うはずがない。
あと20年もすれば、確実に日本とインドとの経済力は逆転しているに違いないとひしひしと感じました。

日本も昔はあんなふうだったんでしょうね。
一生懸命勉強して豊かになるんだと。
そうして豊かになってハングリー精神を失って、やがて退場していくのはしょうがないことなのかなぁと思います。
「なぜ勉強しなきゃいけないの?」と問う子どもが増えるのは国が豊かになった証拠であり、と同時に、衰退の兆しなのかもしれませんね。
by kude104 | 2007-01-28 22:44 | テレビ