世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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仲介業者が儲けすぎ

池田信夫 blog クリエイターに必要なのは著作権の強化ではない

まったくその通りだと思いますね。
制作者よりも仲介業者が圧倒的に儲ける構造というのは、やはりおかしいと思うわけです。

ぼくは、インターネットの登場でこのへんの歪みが解消されるのではないか──つまり、仲介業者をすっ飛ばして、制作者と消費者がダイレクトに売買することで、制作者が適正な報酬を得ることができるようになるのではないか──と期待していたのですが、現状、そう簡単な話でもないなといった感じです。

特にデジタルコンテンツに関して言えば、適正な報酬も何も、「ネット上のデジタルコンテンツは無料」というのが、ほぼ定着してしまった感があります。
こうなると、ネットビジネスは、コンテンツやサービスを無料で提供して広告収入で利益を上げるというやり方にならざるをえないわけで。
基本的に、一人の制作者が作り出せる広告メディア価値というのは知れていますから、これは結局、仲介業者が多数の制作者からコンテンツを集めてサイトを運営して広告収入で利益を上げるというビジネスに行き着きます。
この場合の広告収入の配分比率をみてみれば、結局やっぱり、制作者の取り分は圧倒的に少ないままなんじゃないかなという気がしてなりません。

いま流行りのWeb2.0なんてのも、うがった見方をすれば、制作者の取り分0で仲介業者の総取りですからね。
Google/YouTubeのようなプラットフォームでビデオが流通するようになっても、一番利益を得るのはGoogle/YouTubeなんじゃないかと思う次第です。
もちろん、それらのプラットフォームを活用して大きな利益を得る制作者も少なからずいるでしょうけど、それは現在のコンテンツビジネスでも同様だろうと思います。
要するに、これはおそらく資本主義社会における資本家と労働者の関係そのもので、フィールドがネットに移ろうが変わらないってことなんじゃないかと。

その一方で、それでもやっぱりネットなら、この歪みを正す上手いやり方があるのではないかという希望というか可能性は感じます。

たとえば、仲介業者間で競争が起こった際に、コンテンツはすでに無料なんで「商品の価格を下げて消費者を呼ぶ」という戦略は使えません。
そうすると、「優れたコンテンツを集めて消費者を呼ぶ」という戦略を取らざるを得ず、そのためには「制作者への配分を大きくする」という戦略が必要になると思うからです。
ただこれも、一将功なりて万骨枯るじゃないですけど、一人の高額報酬者とその他大勢の無報酬制作者になっちゃうかもしれませんけど。
いやあ、なかなかうまく行きませんね。
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by kude104 | 2006-12-20 23:59