世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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SNSビジネスは終わった

結局、mixiの何が問題かというと、本質的には、個人情報をオープンにしている利用者とクローズにしている利用者との不平等性だろうと思う。
両者の間にトラブルが発生した場合、どちらが有利かは改めて言うまでもない。
たいていは、オープン派が一方的にダメージを受けて終わりです。
これ自体はmixiに特有の問題というわけでもなく、広くネット全般、引いては一般社会においても存在している問題です。

ただ、mixiの罪は、実名利用を公式に推奨していたところにある。
公式に推奨するなら、その安全性をmixiがある程度きちんと担保するべきだったと思う。
実名利用を推奨しておいて、でも、危険性は自己責任でというのでは、あまりにも一方的だ。
これでは、正直者がバカを見ることになってしまう。

「mixiなら知り合いとのコミュニケーションだから安心」ということで始まったサービスが、結局、実名は危険だから匿名で利用しましょうという結果になってしまった。
これは、SNSの敗北と言えるかもしれない。
mixiというサービスは死なないとしても、当初の理想郷であった“実名コミュニケーション”とも言うべきSNSは、おそらく死んだのだろうと思う。

「いやいや、mixiは設計が悪かったのであって、きちんと安全性を考えた設計で作れば、実名SNSは可能だ」という声もあるかもしれないが、たぶん駄目だろうな。
たしかにそういうSNSを作ること自体は可能だろうけど、おそらく、ビジネスとしては成功しない。

この手のサービスはだいたい広告ビジネスで運営することになるわけだけど、広告ビジネスでペイするためには、人をたくさん集めなきゃならない。
でも、「リアルな交友関係を基盤としたSNS」というのでは、利用者の拡大スケールが小さすぎる。
あのmixi利用者の爆発的な拡大が、“お友達の紹介”制で起こり得るとは考えられない。
あるいは、もし実名登録を義務付けたなら、500万人も集まるはずがない。

要するに、SNSを広告ビジネスで運営しようというのが無理なのだ。
とはいえ、有料会員制では、よほどなにか工夫が無ければ利用者が集まらないだろう。

なので、SNSの未来にもし何か可能性があるとすれば、それはビジネスにしないことだ。
社内SNSとか、あるいは自治体SNSとか、そんなふうな利用方法がいいのだろうと思う。
これなら、公共福祉的な利用になるのでお金儲けを考えなくていいし、実名登録の担保も簡単にできる。

考えてみれば、不特定多数を対象にしたSNSというのが、そもそもおかしい気がする。
もともとあるソーシャルネットワークを対象に、ネット上でもコミュニケーションできるようにしましょうというのがSNSの正しいあり方なのではなかろうか。
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by kude104 | 2006-10-14 23:03 | PC&ネット