世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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YouTubeとワーナーが提携

FIFTH EDITION: ワーナーのコンテンツ・プラットフォーム戦略?

やっぱり、こういうところでは、米国は一歩も二歩も先を行ってるなぁ。
こういう新進の気風には、ほんと敬意を表する。

ワーナーの数千におよぶミュージックビデオがYouTubeにアップされ、ユーザはそれらを合法的に利用できるようになるというお話。
利用の範疇には、YouTube上で鑑賞したり自分のブログに張りつけたりするのはもちろん、ユーザが自分で製作したオリジナルビデオの中でそのミュージックビデオを二次使用することも含まれる──かもしれません。

二次使用のほうは、リンク先の情報だけではまだ何とも言えないように思うのですが、一次使用できるだけでも十分すごいと言って良いんじゃないでしょうか。

もしこれが上手く行けば、当然他の企業も追従するでしょうから、YouTubeの著作権問題は一気に解決します。
逆に、失敗すれば、YouTubeは一転してピンチに立たされるでしょうけど。
いずれにしても興味深い動きであり、失敗するよりも成功したほうが面白い世の中になりそうなんで、ぼくもこの実験を応援したいと思います。

もしこれが成功すれば・・・ということでいろいろ考えてみましょう。

まずぱっと思い浮かぶのは、アーティスト(もしくは楽曲)の人気がかなり白日の元に晒されるのではないか・・・ということですね。
だって、ミュージックビデオのPVが、ほぼそのまま人気度を表すと考えられるでしょうから。

これまでは無名のアーティストたちが、有名でないためにメディアへの露出が少なくて、それゆえ有名になれなくてメディアへの露出が少なくなるという悪循環からなかなか抜け出せませんでしたが、なにしろ、ブログにミュージックビデオを直接張りつけられますからね。
その口コミパワーたるや、これまでの比ではないでしょう。

ただ、弊害ももちろんあって、より多くの口コミを集めるのは、けっきょくやっぱり話題性のあるミュージックビデオになるのではないかという懸念です。
楽曲の良し悪しよりも、アーティストの人気やビデオのネタ性がPVに直結するのではないかという気がします。

そしてもうひとつ。
これはYouTubeに対する不安材料としてですが、YouTubeの現在の優位性のかなり大きな部分を占めているのは、著作権的にやばいコンテンツがたくさん有るという点ではないかと思います。
もし仮に今回の実験が成功して、やばいコンテンツがすべて合法になる未来が来たとしたら?
おそらく他の動画共有サービスもYouTubeと同様の動きに出るでしょう。

そのとき、コンテンツを持つ企業は、べつにYouTubeに独占的にコンテンツを供給する必要はありません。
広告料を折半するというビジネスモデルや、動画共有サービスを商品のプロモーションに利用するという目的から考えて、コンテンツ企業としては、より多くの動画共有サービスにコンテンツを供給しようとするでしょう。
つまり、今現在YouTubeのキラーコンテンツとしてあるものが、どの動画サービスにもあるという状況になってしまい、YouTubeの優位性がなくなるのではないか。

最終的には、動画共有サービスのためのインフラ設備がお安くなれば、コンテンツ企業が自ら“ファンのための動画共有サービス”を運営するのが一番旨みがあるように思いますし。

なにげに、YouTubeはパンドラの箱を開いてしまったのではないかという気がしなくも無いですね。
とはいえ、いつまでもグレーゾーンでやってもいられませんから、YouTubeとしては、分かっていても進むしかないでしょうけど。

ま、我々ユーザにとっては、パンドラの箱だろうと何だろうと、開いて便利になればそれで良いので。
とはいえ、もし今回の実験が成功しても、日本にその波が来るまでには数年掛かるだろうなぁと思うと、なんか悔しいですね。
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by kude104 | 2006-09-20 23:59 | PC&ネット