市民メディアの成否は市民記者の使いようで決まる
2006年 09月 04日
オーマイニュースと著名ブロガーが「市民ジャーナリズムの可能性」を討論
「市民ジャーナリズム」を掲げてスタートした「オーマイニュース」ですが、いまのところ、微妙な立ちあがりのようです。
ぼくはまったく見ていないのでオーマイニュースについては何とも言えませんが、「市民ジャーナリズム」というものについてちょっと考えてみたい。
読者が「市民メディア」に何を期待するかといえば、マスメディアが報じないことを報じて欲しいということでしょう。
記事には大きく分けて、「事実を伝える記事(ファクト)」と「伝えられた事実について論評する記事(オピニオン)」の二種類があります。
参照エントリーでの指摘では、現状のオーマイニュースは、ファクトはマスメディアに及ばず、オピニオンはブログに及ばないといった状況のようです。
なぜそうなってしまうのかを考えるに、まずファクトについて。
「ファクトは、組織ジャーナリズムでないと入手するのが難しい」といった意見が出ていますが、これは、マスメディアで報じられるようなファクトを想定しているからではないかと思います。
マスメディアが報じるファクトを市民メディアが報じる必要は無い。
市民メディアが報じるファクトは、もっと身近なニュースでいい。
「今日、近所で火事がありました」とか、「今日、近所の草野球でどこどこチームが勝ちました」とか、そういうローカル新聞っぽいニュースでいいと思う。
市民記者が取材できるファクトなんてその程度のものだろうし、そういうニュースはマスメディアでは報じられないので、市民メディアの強みになりうる。
市民記者の使い方としては、それがベストだろうと思います。
一方、オピニオンについて。
ファクトが「身近なローカルニュース」になるので、オピニオンはマスコミが報じるメジャーなニュースを対象にします。
これはまぁ当然で、みんなが関心のあるテーマについて論じないと、盛り上がらないですからね。
ただ、このように「マスコミが報じるようなニュースの取材はマスコミに任せて、市民メディアではその論評だけをやる」というのは、賢い選択だと思います。
で、ポイントは、その分野に詳しくない素人市民記者にオピニオンを書かせないことです。
そんなことをしてはブログに負けるし、メディアとしての格が落ちる。
とはいえ、まともな論評のできる市民記者がそうそういるはずもないですから、ここは外部の有識者に原稿を依頼して論評を書いてもらうのがいいでしょう。
たとえば、有名ブロガーに書いてもらうとかでもいいんじゃないでしょうか。
市民メディアはマスメディアが報じない情報を報じるところに意義があると述べました。
オピニオンについて言えば、「マスメディアのオピニオンは偏っている」という不信感が読者にあろうかと思います。
ですから、市民メディアでは、オピニオンは「賛成と反対」「右と左」といった具合に、一つのテーマに対して常に両論を載せるようにすればいいんじゃないでしょうか。
そのようにして書かれたオピニオンに対して、「私はこちらに賛同します」という具合に、市民記者が感想を述べ合い議論し合うというのが、まぁ一つの理想的な形かと思います。
要するに、市民メディアの成否は市民記者というものの使い方いかんだと思うわけで。
マスメディアの記者と同じように使おうとすれば、それは上手く行かないに決まってますよね。
「市民ジャーナリズム」を掲げてスタートした「オーマイニュース」ですが、いまのところ、微妙な立ちあがりのようです。
ぼくはまったく見ていないのでオーマイニュースについては何とも言えませんが、「市民ジャーナリズム」というものについてちょっと考えてみたい。
読者が「市民メディア」に何を期待するかといえば、マスメディアが報じないことを報じて欲しいということでしょう。
記事には大きく分けて、「事実を伝える記事(ファクト)」と「伝えられた事実について論評する記事(オピニオン)」の二種類があります。
参照エントリーでの指摘では、現状のオーマイニュースは、ファクトはマスメディアに及ばず、オピニオンはブログに及ばないといった状況のようです。
なぜそうなってしまうのかを考えるに、まずファクトについて。
「ファクトは、組織ジャーナリズムでないと入手するのが難しい」といった意見が出ていますが、これは、マスメディアで報じられるようなファクトを想定しているからではないかと思います。
マスメディアが報じるファクトを市民メディアが報じる必要は無い。
市民メディアが報じるファクトは、もっと身近なニュースでいい。
「今日、近所で火事がありました」とか、「今日、近所の草野球でどこどこチームが勝ちました」とか、そういうローカル新聞っぽいニュースでいいと思う。
市民記者が取材できるファクトなんてその程度のものだろうし、そういうニュースはマスメディアでは報じられないので、市民メディアの強みになりうる。
市民記者の使い方としては、それがベストだろうと思います。
一方、オピニオンについて。
ファクトが「身近なローカルニュース」になるので、オピニオンはマスコミが報じるメジャーなニュースを対象にします。
これはまぁ当然で、みんなが関心のあるテーマについて論じないと、盛り上がらないですからね。
ただ、このように「マスコミが報じるようなニュースの取材はマスコミに任せて、市民メディアではその論評だけをやる」というのは、賢い選択だと思います。
で、ポイントは、その分野に詳しくない素人市民記者にオピニオンを書かせないことです。
そんなことをしてはブログに負けるし、メディアとしての格が落ちる。
とはいえ、まともな論評のできる市民記者がそうそういるはずもないですから、ここは外部の有識者に原稿を依頼して論評を書いてもらうのがいいでしょう。
たとえば、有名ブロガーに書いてもらうとかでもいいんじゃないでしょうか。
市民メディアはマスメディアが報じない情報を報じるところに意義があると述べました。
オピニオンについて言えば、「マスメディアのオピニオンは偏っている」という不信感が読者にあろうかと思います。
ですから、市民メディアでは、オピニオンは「賛成と反対」「右と左」といった具合に、一つのテーマに対して常に両論を載せるようにすればいいんじゃないでしょうか。
そのようにして書かれたオピニオンに対して、「私はこちらに賛同します」という具合に、市民記者が感想を述べ合い議論し合うというのが、まぁ一つの理想的な形かと思います。
要するに、市民メディアの成否は市民記者というものの使い方いかんだと思うわけで。
マスメディアの記者と同じように使おうとすれば、それは上手く行かないに決まってますよね。
by kude104
| 2006-09-04 22:57
| PC&ネット