世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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宮崎吾郎第一回監督作品「ゲド戦記」

今日は噂の「ゲド戦記」を観てきました。
「めちゃくちゃ混んでるんだろうなぁ」と思ったけど、そうでもなかった。
たしかにそれなりに混んでいたけど、夏休みということを考えれば、こんなもんでしょう。
他の作品と同等の混み具合だったんじゃないでしょうか。

で、肝心の出来栄えですが・・・。

事前に「酷い酷い」と聞かされていたので、かなり覚悟して観たのですが、そんな「めちゃくちゃ酷い」ってほどではなかったように思います。
ぜんぜん期待していなかった分、ぼくの中の“合格ライン”がかなり低めに設定されていたためかも知れませんが、もっとどうしようもない作品なのかと思っていました。
その点は、予想以上の出来と言えるかもしれません。

ただ、ぜんぜん面白くは無いけどね。
はっきり言って、退屈な映画でした。
それはぼくだけの感想ではなく、時間が経つごとに劇場内の空気がだらけて行くのが体感できるくらいでした。
いやほんと。

宮崎アニメから、ダイナミズムを無くした感じとでも言えば分かりやすいでしょうか。
物語の展開もそうですし、アニメーションの構図とか動きとかも、ダイナミズムがまるで感じられない。
なので、ワクワクしないし、ドキドキもしない。

宮崎駿さんがこの映画を見て「素直だ」と評されたのが、なんとなく分かる気がします。
「宮崎アニメをお手本にして、その通りに作りました」という感じです。
書道でたとえれば、お手本どおりにきれいに書かれた字ですねといった感じ。
当然、独自の「書」にまでは達しえていません。

ただ、それをもって、吾郎監督に才能がないと言うのは酷だろうと思います。
だって、言うなれば、素人が作った初めての作品ですもんね。
まるで畑違いの人が初めて手がけて、ここまでのものが作れたと考えれば、十分すごいと評価して良いんじゃないでしょうか。
ま、そんな事情は、観客にはまるで関係の無いことですけど。

このまま経験を積まれて独自の“アニメーション道”を掴むに至れば、次代のジブリを担う監督さんに成長されるかもしれない・・・とは、思います。
問題は、そうなるまで辛抱強くジブリが育てるつもりがあるかどうかと、あと、それまでジブリがもつかどうかですね。

まぁ、個人的感情で言えば、これは素人をいきなり“ジブリ映画”の監督に大抜擢した鈴木プロデューサーのミスだと思います。
もしくは、罪だとすら言っていいかもしれない。
彼は今回、観客のためではなく、吾郎監督を育てるために映画をプロディースしたのだと思う。
それは、ジブリの将来のためには正しい選択かも知れないけど、観客に対しては傲慢な選択だと思いますね。

ま、そんなこんなで、皆さんも見に行かれるなら、吾郎監督の今後の成長を温かく見守る気分でご覧になるのがよろしかろうと存じまする。
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by kude104 | 2006-08-01 23:59 | 映画