世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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靖国問題を解決するにはどうすればいいか

季節柄、靖国問題についての言説をよく目に耳にするようになってきました。
せっかくなので、ぼくも便乗してつらつらと思うところを書いてみよう。

「靖国問題を解決しようと思ったら、どうすればいいか?」というのは、思考ゲームとして面白い。
今回は象徴的な例として、首相の靖国参拝について考えてみます。

解決策として、ひとつには「参拝を禁止する」という解がありますが、これはまぁ下作というか、あまりエレガントじゃない気がします。
解決と言うのは、問題が問題でなくなることですから。
禁止するというのは、単に「臭いものに蓋をする」ようなものですよね。
「首相が参拝しても、誰も気にも留めない」という状況こそが、「解決」と言えるのではないでしょうか。

「参拝したけりゃ勝手に参拝すりゃいいし、参拝したくなきゃ参拝しなきゃいいし、好きにすれば?」って言える状況。
首相が参拝しようがしまいが、政治にも外交にもお茶の間にもなんの影響も話題も及ぼさない状況。
そうなれば、これは完璧に「解決」です。

それには、反対の理由をひとつひとつ潰して行くのがいいでしょう。
賛成の理由を潰すのは難しいというか、賛成の理由ってほぼ精神的満足感なので。
理屈で潰しやすいのは反対の理由のほうかと思います。

まず、政教分離の問題。
首相が特定の宗教施設を参拝するのは問題だという意見。
これは基本的に、公人としての参拝はアウト、私人としてならオッケーというところでラインを引くのが現実的な落とし所かと思います。
「首相となった人間に公私の区別は無い、すべてアウトだ」というと、「あれもダメ、これもダメ」で身動き取れなくなりそうですし。
葬式とか初詣とかクリスマスとか。
まぁ、なんなら、同日にお寺や教会も訪れて、「特定の」という部分を薄めてやればいいんじゃないでしょうか。

次に、A級戦犯が祭られているから駄目だという意見。
これに対しては、「人間、死ねば皆ホトケ」ということで理解して頂きましょう。
反対派の感情がそれで収まるかどうかは分かりませんが、理屈としては、それほど強引な主張でもないはず。
「人間、死ねば皆ホトケ。生前の罪を問うことと、死者の魂を弔うことは別」という主張に対して、「いーや! 罪人は死んでも罪人、弔う必要などなし!」と反論してくる人はそうそう居ないでしょう。
もし居たとしても、日本人の生死観からして、たいていの人は「死ねば皆ホトケ」のほうがしっくり来るのではないかと思います。

また、靖国神社に参拝することが軍国主義を賛美することにつながるという意見に対しては、「死者の魂を弔い、死者の魂に不戦の誓いを立てる」という名目でクリアできるでしょう。
「我が国が過去に悲惨な戦争を引き起こしたことを忘れないため、そして、二度と同じ過ちを繰り返さないために、こうして参拝しています」とはっきり言えば、それに対して「軍国主義を賛美している」と非難するのは難しくなるのではないでしょうか。

そして、対中韓関係を悪化させるという意見に対しては──。

中韓だけに限らず、とどのつまりは、日本は(日本人は)プロモーションが下手なんだと思います。
たとえば、首相が靖国神社を参拝するなら、それとセットにして、先の戦争の反省と不戦の誓いをもっともっとアピールするべきだと思います。
せっかくマスコミが大勢押し寄せて、首相のあるいは政府の話を聞きたがっているんですから、ここぞとばかりに「日本は反省している。もう二度と戦争はしない」って言えばいい。
「平和を愛する日本」を知ってもらう、絶好の機会じゃないですか。

マスコミを避けるように参拝するんじゃなくて、堂々と参拝して、堂々と平和の誓いを述べればいいと思うんですよ。
上に挙げたように、いかようにも大義名分は立つんですから。

もちろん、靖国だけじゃなく、いろんな平和式典に積極的に参加することが大切ですよ。
また、折々に触れて、アジアの諸外国に謝罪と平和のメッセージを発信することも大切です。
他にも、国際的な紛争や対立に、日本が積極的に平和への活動を行ったり。
そういった積み重ねがあれば、中韓だって下手に非難できなくなるでしょう。

これまで日本がどのくらいの謝罪をした、賠償をしたと主張しても、回数や金額じゃないんですよね。
プロモーション効果がどうだったかが重要です。
未だに中韓に「謝罪と賠償を要求する!」とか言われちゃうのは、日本のプロモーションが下手だからですよ。

靖国に参拝するかしないかは問題の本質じゃなくて、いかにして日本が世界に向けて平和へのメッセージを発信するか、それこそが問題だと思います。
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by kude104 | 2006-07-30 21:52 | 時事・社会