世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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時をかける少女

先日、アニメ映画「時をかける少女」を観て来ました。
この映画、やたらと評判が良いので気になっていたんです。
ちょうど男性サービスデーだったし。

筒井康隆さんの同名小説を原作にして、原作とは違った内容になっているようです。
ぼくは原作を知らないので分かりませんが。

偶然、タイムリープという時間と空間を飛び越える超能力が使えるようになった少女のコミカルな日常を描いた物語といったところでしょうか。
「時間旅行」というと、何やら壮大な物語が始まりそうですが、このヒロインのやることといえば、妹に食べられたプリンを過去に戻って食べるとか、カラオケを1時間(?)の料金で10時間分歌うとか、遭遇したトラブルを過去に戻って回避するとか、そういうしょーもないことばかりです。

そんなコメディ映画のような展開の中に、高校生の淡い恋愛の物語が進行します。
ヒロインと男子二名の仲良し三人組。
古い言い方をすれば「ドリカム状態」ってやつですな。
ずっとこのまま三人で仲良く居られたら──と思っているヒロインですが、ある日、その片方の男子に告白されてしまいます。
で、驚いて、タイムリープを使って、その告白を「無かったこと」にしてしまいます。

とまぁ、前半はこんな感じで物語が進んでいき、コミカルでほのぼのした映画だなぁと思って観ていると、後半になるにつれて徐々にシリアスな展開に変わっていきます。
どうやら、タイムリープによってヒロインがトラブルを回避するたびに、回避されたトラブルが誰かのもとに降りかかっているらしい。
自分の都合だけで気楽にやっていた行為が、誰かに影響を及ぼしている──そのことにヒロインが気づいたときには、状況は「取り返しのつかない結末」の一歩手前まで来ていて・・・。

「時間を戻して何度でもやり直せる」能力を持った少女が、最後には「やり直しの効かないこと」「取り返しのつかないこと」を知るという、なんともまぁ見事な展開です。
作り手がなんとなく「時をかける少女」という題材を選んだのではなく、こういうメッセージを伝えたくて選んだのだ──ということが良く伝わるいい作りでした。

雰囲気は、なんとなくOVAっぽいというか、ジブリ映画なんかと比べると(比べるのが間違っていますが)、スケールも小さいし予算も安い感じは否めません。
でも、作りはめちゃくちゃ丁寧で、細かいところまで気を配って作られている。
スケール感やダイナミックさはありませんが、丁寧に作られた良作と言えるでしょう。
観終わって、素直に「良い映画だ」と思える作品です。

明るくて楽しくて爽やかで淡くて切ない物語。
なんというか、おじさんにはちょっと照れくさい感じが無きにしもあらず。
メインターゲットは、ティーンエイジャーの女の子でしょうね。
でも、おじさんだって、DVDコレクションに加えて、たまに思い出したように見てみたい──そんな映画です。
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by kude104 | 2006-07-27 23:48 | 映画