世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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良くも悪くも完璧なる球体、カーズ

いやー、予想はしていたが、ものすごい人ごみだった。
「映画サービスデー + 土曜日 + 雨 = 人ごみ」の法則だな。
しかも、なんか夏のバーゲンセール期間とバッティングしていたらしく、建物全体ですんごい人ごみだった。

ということで、軒並み満席の中、チケットが取れたのは意外にも「カーズ」でした。
ディズニー&ピクサー作品というブランド+今日から公開開始ということで、いちばん入手困難だろうと予想していたのに。
でも、言われてみれば納得というか。
「カーズ」の場合、上映している劇場の数が多いので、客が分散する。
加えて、日本語吹き替え版と英語字幕版があるので、さらに分散する。
──ってことですね。

そんなこんなで、「カーズ」のチケットが取れたのは良いけど、客層はほとんどが親子連れ。
お子様に挟まれて鑑賞するのは、正直けっこう恥ずかしかった。
上映されてしまえば気にならないけど、その前がねぇ・・・。
場内が明るい中、左右を4~5歳の子供に挟まれて座るのは、けっこう厳しかったです。

で、「カーズ」ですが。
予想通り、完成度の高さは文句なしですね。
ピクサー作品に外れなし、ですよ。

映像はすごい。
文句なくすごい。
ただ、観ている者の予想を裏切らないストーリー展開でした。

「ベタ」と言ってしまうと語弊があるかもしれないけど、教科書通りのストーリー展開でしたね。
それが悪いというわけではない。
水戸黄門みたいに、これはお決まりのストーリー展開を楽しむ類の作品だろうと思います。
その点では、非常に安心感と安定感があって、完成度という点ではケチの付けようが有りません。

ただ、新鮮味はありませんけどね。
これ、クルマを擬人化しているという部分で目新しさを醸し出していますが、これが普通の人間(ドライバー)の物語なら、「ああ、どこかで観たね」というストーリーだなぁと思います。
だから、つまらないということではないですけど、めちゃくちゃ興奮するほど面白くもない。
これは、すでに知っている面白さを洗練したものだなぁという感触です。

これは最近のピクサー作品について感じることです。
きれいに磨き上げた美しい球体なんだけど、球体は球体。
球体コンテストなら、いちばん美しい球体ということでノミネートされるでしょう。
でも、所詮は「ああ、球体ね」と言葉で説明できる物体でしかない。
でこぼこで不恰好で、なんと表現して言いか分からない物体が持つ魔力は、そこには無い。
凡百の出来そこないよりは優れているけど、万に一つの「出来そこない」には及ばない。
言うなれば、枠内の優等生ですな。

ただ枠内でこれほどの完成度の作品を作るのは、ピクサーくらいじゃないですかね。
まじで上手い。
理論で作れる到達点の最高位じゃないでしょうか。

あと、観ていて思ったのは、これは子供向けの映画じゃないです。
キャラクターに騙されてはいけません。
物語のメインは、レースの世界で生きてきた自己中な主人公が片田舎の寂れた町で人間性を取り戻すという部分にあるのですが、そういうストーリーが面白いと思うのは、大人ですよね。
子供はけっこう退屈すんじゃないかな。
現に、ぼくの隣に座っていた子供は退屈そうでした。

わりとね、「古き良き時代が懐かしいなぁ」というお話なので、個人的にそーゆーのが嫌いなぼくには「おいおい、これもかよ」という印象でした。
最近流行っているんですか、懐古趣味って?

サーキットのレースシーンでのスピード感、迫力というのはものすごく面白かったので、ぼくとしては、全編あのレースシーンメインの物語だったら大満足だったんですが。
ええ、物語性より映像のカッチョ良さを優先しますよぼくは。


まぁ、そんなこんなで、わりと仕事に疲れたサラリーマンが観ると心に沁みる映画なんじゃないかと思います。
あとは、クリエイターは観て勉強しろ!って感じの作品ですね。
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by kude104 | 2006-07-01 23:36 | 映画