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世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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戦時下の空気というもの

テレビでサッカーワールドカップの日本代表についてのコメントを聞いていると、ほんのちょっぴりだけど、戦時下の空気というものが分かるような気がする。
誰も「決勝トーナメント進出は絶望的」とか、言わないもんね。
ある意味「大人な態度」によって、「まだ2戦ありますから!」「次は絶対勝ちます!」などと戦意を鼓舞している。
「次は本土決戦だ、進め一億総火の玉」みたいな。

もちろん、言ってもたかがスポーツだから、気楽に、そしてある意味無責任に「日本は勝ちます」とお祭り気分で報じているのだということは分かっています。
それで何も問題はないし、スポーツイベントを楽しむのに正しい姿勢だと思います。
なんというか、せっかく人が盛り上がっているところに、なにも敢えて水を差すことは無い。
空気読めよ、みたいな。

実際、日本代表に批判的なコメントをテレビで見ると、なにかこう、居たたまれない気持ちになりますもんね。
「正論なんだけど、それを言っちゃうと空気が重くなるだろ・・・」みたいな居心地の悪さ。
あれを見ると、やはり無責任でも楽観論でも、前向きなコメントのほうがいいよなーと思ってしまいます。

で、この「空気読めよ」というプレッシャーは、たかがスポーツイベントでさえこうなのだから、戦争ともなるともっとずっと大きくなるのだろうな・・・と、そんなふうに思いながら見ています。
お国の兵隊さんが戦地で必死に戦っているのに、「負ける」とは口が裂けても言えない・・・みたいな空気は、ちょっとだけだけど、分かる気がするんだなぁ。

最初にそーゆー気分を味わったのが、たしかビールのCMだったかなぁ。
「日本、勝ちますかねぇ・・・」とつぶやいたら、前のおっさんがくわっと振り返って、「勝つに決まってるでしょ!」と怒るCM。
ああいうのが昂じると、非国民呼ばわりするようになるんだろうなーみたいな。

たしかに、まだ可能性は残されているわけですから、「まだ可能性はあります!」という言葉にうそは無い。
実際に、ここからリーグ突破したらドラマチックだよなー。
その瞬間の実況は、ぜひNHKの刈屋アナウンサーでお願いしたい。
by kude104 | 2006-06-15 23:36 | テレビ