世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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嫌われ松子の一生

結局見たのは「嫌われ松子の一生」でした。
正直、選択ミスったかも知れん。

ぼくは駄目だ、この映画。
映画の作りとしては素晴らしい出来栄えなのだけれど、ストーリーが、ぼくにとってはあまりにも痛々しすぎる。

ヒロイン松子さんの悲惨な一生を振り返るというストーリーなのだけど、あまりに救いが無さすぎやしませんか。
作品としては、悲惨な話をポップな映像と演出で明るく見せるという、そのギャップが味になっているわけだけれども、ストーリーが悲惨すぎて笑えないよ。
これを笑えるほど、ぼくは人生を達観できていないし、たぶん松子さんの境遇に心理的な距離が近すぎる。

この映画を見て、「でも、松子さんは幸せだったね」と言える人の価値観はぼくには理解できない。
理屈では分かるんだけど、気持ちとしては、やっぱり単に悲惨な一生だったとしか思えません。
うわー、なんだろうねこのモヤモヤ感は。
感情を揺さぶられるという意味では、たしかに、下手な映画よりも見るべき価値のある作品なのかもしれない。

それにしても、「愛」ってそんなに必要不可欠なものなのか、ぼくにはそこんところが分からない。
見ていると、松子さんは愛されたいがためにろくでもない男に惚れて不幸になっていく、その繰り返しに思えてなりません。
このへんの、「暴力を振るわれながらも相手のことが好き」とかいう心境が、ぼくにはさっぱり分からないなぁ。
独りで生きて独りで死んだらええやんとぼくなんかは思ってしまうのだけれど、独りで生きることは暴力よりも辛いことなのかなぁ。

いずれにしても、ぼくの価値観では、松子さんは神様みたいに人を愛したのではなくて、単に男に逃避しただけに思えます。
愛することと、奴隷になることは違う。
男次第で人生が決まるなんて、そんな安っぽい人生はあかんて。

でも、そういうぼくのような人間が主人公だったら、ストーリーは、恋愛話のない「嫌われ松子の一生」になってしまうのだろうな。
それはたしかに、痛々しい以上に空虚でつまらないストーリーの予感がする。
うーむ、ってことは、やっぱり彼女は幸せだったのだろうか。

とまぁそんな感じで、なんともスッキリしない映画です。
好き嫌いがはっきりする映画だろうと思うので、面白い人にはものすごく面白いのだろうと思いますが。
とりあえず、ポップな映画を見るというより、可哀想な人のドキュメンタリーを見るつもりで行けば、心の準備としてはオッケーだろうと思います。
間違い無く言えることは、この監督さんの映像センスは抜群だってこと。
あれはスゲェ。
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by kude104 | 2006-06-01 23:59 | 映画