世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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「グーグル」と「ウェブ進化論」

文春新書・佐々木俊尚著「グーグル Google 既存のビジネスを破壊する」と、ちくま新書・梅田望夫著「ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる」は、ペアで読むとさらに楽しめる二冊だと思います。

個人的には、読み物としては「グーグル」のほうが面白かったです。
「グーグル」のほうがドキュメンタリーふうでドラマチックなのに対して、「ウェブ進化論」のほうはスタンダードでオーソドックスな作りでした。
おそらく、「ウェブ進化論」のほうがポイントが整理されて頭の中に入って来やすいですが、「今まさに時代が変わろうとしている!」という危機感めいたものは、「グーグル」のほうに強く感じました。

そう、危機感。
この二冊の違いは、たぶんこのキーワードに集約されるように思います。

「ウェブ進化論」の中で著者の梅田さん自身が書いていらっしゃいますが、「ウェブ進化論」はとにかくオプティミズム(楽天主義)に貫かれています。
「これから社会のルールが大きく変わって、いろいろと古い体制が崩れて行くだろうけど、でも、最終的にはきっと今以上の素晴らしい社会が現れますよ」というメッセージにあふれています。

一方の「グーグル」は、「今こういう大変革が起ころうとしている。それによって、こういう人は恩恵を受け、こういう人は打撃を受ける」といった、事例を紹介する感じで書かれています。
そして、「この先に訪れる未来が良いものになるか悪いものになるか分からないけど、でも、確実にそれは訪れる」というメッセージを感じます。

「ウェブ進化論」で使われている「あちら側(インターネット上の世界)」と「こちら側(リアルな社会)」という言葉で言えば、「ウェブ進化論」は「あちら側」のルールを「こちら側」に分かりやすく伝える書です。
一方の「グーグル」は、「あちら側」が「こちら側」にどのような影響を及ぼそうとしているかについて書かれた書と言えるでしょう。

なので、「グーグル」のほうがリアルな臨場感でぼくの心に迫りました。
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by kude104 | 2006-05-23 23:26 |