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世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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パトロンシステムの話は今回で最終回

投げ銭は基本的に匿名で行われますが、金銭的な支援に対して「名誉」を贈るとなると、受け取る側が匿名では贈るものも贈れません。
よって、パトロンシステムにおける金銭的支援は、実名である必要はありませんが、いわゆるコテハン(固定ハンドルネーム)によって行われるものとします。

これまで「パトロンシステム」と「投げ銭システム」という言葉を特に区別せずに使っていましたが、これ以降は、匿名での投げ銭を「投げ銭システム」、コテハンでの支援を「パトロンシステム」と区別します。

支援者に「名前」を持たせたら、お次は当然、支援者の名前を公表します。
言わゆる「パトロンリスト」をクリエイターごと、あるいはコンテンツごとに作成するわけですが、このリストの作成作業はシステムが自動的に行います。
クリエイターは、システムが作成した「パトロンリスト」にリンクを張る(あるいはAjaxなどで取りこむ)だけで、パトロンリストを公表できます。
いちいち自分でリストを管理したり作成したりする必要はありません。

パトロンリストの作成と公表にほとんど手間がかからないとなれば、クリエイターだって、まぁ自分のサイトなりコンテンツページなりにパトロンリストを掲載しましょうという気になるでしょう。

素晴らしいコンテンツを利用したとき、そこにパトロンリストが掲載されていて、「このコンテンツはこの方々の支援によって作られました」の一言でもあれば、多くの人は彼らに対して「ありがとう」の気持ちを感じるのではないでしょうか。
もしそれがすごく人気のあるコンテンツだったら、「自分もそこに名前を連ねたい」と思う人だっているでしょう。

パトロンにしても、そこに自分の名前が載るということが、まず嬉しい。
そして、それに対して、たくさんの人が感謝し憧れを抱くところを想像することは、強く自己満足感を満たすだろうと思います。

さらに、歴史的な「名誉」も与えましょう。
パトロンリストは、システムが続く限り半永久的に保存しつづけます。
すなわち、「あなたがこのクリエイターのパトロンであったことは、未来永劫、わたしが保証します」と請け負うわけです。

これによって、「俺、あのクリエイターが無名だったころから注目してたんだぜ」という自慢に対しても、パトロンシステムが証人となってくれます。
また、自分が死んだ後でも、パトロンとなったクリエイターの業績が残りつづける限り、自分の名前も消えることなく輝きつづけることでしょう。
そういう「歴史」上の名誉もパトロンシステムで手に入りますよという話は、けっこう魅力的なんじゃないでしょうか。


──とまぁ、以上がぼくの考えるパトロンシステムの骨子です。
この骨子の上に、さらにいろいろとアイデアを乗っけていけば、パトロンシステムを実用的に機能させることもあるいは可能なのではないか・・・と考えているのですが、どうでしょうかねぇ。

その辺の話をこのあと続けるつもりでいましたが、いちばん書きたかったところは今回のエントリーで書きましたし、きりもいいので、この一連の話題はひとまずここで終了とします。
いやー、長らくお付き合い頂き、どーもありがとうございました。
kude先生の次回作にご期待下さい。
by kude104 | 2006-05-20 23:19 | PC&ネット