世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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パトロンシステムが上手く行かない理由

パトロンシステムがなぜ上手く行かないかですが、ある意味では「考えるまでも無い」とも言えます。
ひとはそんなに簡単にお金を払ったりしない。
とくに、それがネット上でのやり取りとなればなおさらです。

以前に書いた「ファン化」の話で言えば、「パトロン化」はそのさらに上の難易度にあると言って良いんじゃないでしょうか。
なにしろ向こうはまだ有料コンテンツの販売であったのに対して、こちらは無料コンテンツにお金を払ってくださいという話ですから。

基本的には、利用者の中から一部がファン化して、そのさらに一部がパトロン化するわけで、「一般ユーザ > ファン > パトロン」というピラミッド構造になります。
当然、利用者をパトロン化するには、ファン化よりもさらにクリエイターの才能と努力が必要になるわけです。

しかしながら、クリエイター側の意識としては、必ずしもそうはならないようです。
有料コンテンツに対しては、買ってもらうために様々な努力・工夫を凝らすのに対して、パトロンシステムでは、「投げ銭がもらえれば儲けもの」といった感じに、どうしてもなりがちです。
本来なら、有料コンテンツ以上に努力・工夫しなければならないにも関わらず。

これはなにもクリエイターの認識が甘いということではなく、おそらくは、パトロンシステム自体が持つ問題点だろうと思います。
パトロンシステム自体が、クリエイターに対して、
「いま無料で公開しているコンテンツが収入につながればハッピーですよね?」
「有料化してお金お金と言うのではなく、無料のままゆるやかに行きましょう」
といったメッセージを送っている。
言うなれば、その商業的な「がっつき」のないところが、パトロンシステムの魅力であり存在意義となっているように思います。

「投げ銭を得るためには、有料コンテンツ以上の努力が必要です」と言ったところで、「だったら、有料コンテンツを販売するほうがまし」という反応が返って来るでしょう。
ここでいう努力とは、良いコンテンツを作るといった努力ではなくて、それを“売る”ための努力です。
そういう努力をしたくないから、無料でコンテンツを公開しているという人はけっこう多い。

でも、実際の商品でも売るための努力をしなければ売れないわけですから、パトロンシステムがビジネスモデルとして上手く行かない、あるいは支持を集めないのは当然といえます。

逆にいえば、この部分を補う仕組みを持たせれば、パトロンシステムも一歩先に進めるのではないかと考えます。
それについては、また次回。
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by kude104 | 2006-05-15 23:51 | PC&ネット