世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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「ソフトがタダになる時代」について その3

「ソフトがタダになる時代」へと向かうもう一方の流れとして、今回は違法コピー問題について考えてみます。
とはいえ、ぼく個人は、「ソフトがタダになる時代」へのメインストリームはWeb化であり、違法コピーは補強材料程度だろうと思っています。

違法コピーは「違法」である限り、一定以上の割合になることはないからです。
もし、違法コピーの割合がデッドラインを超えるようなことがあれば、業界は本気で違法コピーを潰しに来るでしょう。
したがって、違法コピーの蔓延を受けて法改正がなされるときは、規制を緩めるのではなく締める方向に向かうことはまず間違いない。
それは、「ソフトがタダになる時代」とは逆の向きです。

たけくまさんのエントリーでも著作権の問題とからめて言及されていますが、コンテンツの無料化と著作権の問題は別に考えるべきだろうと思います。
たとえば、「ネット時代にデジタルデータの著作権を管理することは事実上不可能だから無料にすべし」という主張はよく見かけますが、じゃあ、管理を可能にする仕組みが登場すればどうか。

デジタルデータのひとつひとつに利用者を特定するIDを埋め込む技術とか、それをネット上で追跡する技術とか。
単純に法改正で「違法コピーは送信も受信も見つけ次第罰金」とか。
違法コピーの供給源をGoogleで簡単に検索できるようになれば、排除も簡単でしょう。

そのような仕組みができればコンテンツの無料化は食い止められるのかと言えば、「いやいや、Web化の波がやってきますよ」というのがぼくの考えです。
第一、無料化しても著作権は管理しなければなりません。
コピーも改変も再配布もすべて自由というなら別ですが、そうでなければ無料化と著作権の問題はやっぱり別でしょう。

しかし、正規版の価格を下げることが海賊版撲滅のもっとも有効な手立てであるという点は同意です。
海賊版の価格に違法行為のリスクと詐欺被害のリスクといったものを上乗せして正規版の価格を上回れば、海賊版は自然に淘汰される。
ですから、海賊版撲滅のために支払うコストを価格に上乗せするのではなく、逆に価格から差し引くことで海賊版の需要を減らすという方向は有りなんじゃないかと思います。
それで収益が確保できるとなれば、業界全体が我も我もと続くでしょう。

著作権がどうとかいうより、業界を動かすのは経済的な損得勘定だろうと思うので、もし動くとすればこういうシナリオになるのではないかと思います。

で、正規版の価格を下げるやり方の究極がタダで配ることですから、こちらも「ソフトがタダになる時代」へと向かう流れに結びつく。
とはいえ、同じ「タダ」ということで考えるならWeb化のほうが枠組みが広いので、あちらをメインストリームとして考えればいいと思います。
こちらは、「Web化されてコンテンツがタダになれば、海賊版もなくなるねー」といった程度の認識でいいんじゃないでしょうか。

といったところで、いよいよ「ソフトがタダになる時代」のビジネスモデルについて考えて行くわけですが、それはまた次回に。
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by kude104 | 2006-05-07 23:22 | PC&ネット