世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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FlashアニメでWebドリーム

ITmedia News:個人アニメ作家にFlashがくれた“力”

アメリカンドリームならぬ、Webドリームですねこれは。
そこに行けば、ひとは生まれも性別も年齢も関係なく、己の努力と才覚と運さえあれば、誰でも夢を実現できる世界──という夢物語が、なにかこう誕生しつつあるような予感。

とはいえ、この小野さんのケースは、まさにドリーム。
島根で映像制作を試みるも上手く行かず(当たり前)、そんなときにFlashアニメに出会い、アニメ制作の経験ゼロなのに「これだ!」と直感(無謀)。
こんなふうな無謀と直感の生き方で、上手く行かない人間は五万といる。

それでも小野さんが単なるラッキーボーイかと言うと、違う。
もともと映画・テレビ業界で制作スタッフとして働いた経験があり、それを活かせる仕事を選んだこと。
そして、最初に映像制作の仕事が上手く行かなかったときに、「なぜ上手く行かないのか」の分析がきちんと出来ていること。

役者もいない、スタッフもいない、資金もない。
これでは実写映像の自主制作は不可能だと結論付けたときに、おそらく、こう考えられたのでしょう。
役者も使わず、スタッフも使わず、お金も掛けずに自分一人で作る手立ては無いものかと。
この模索が、まず並の人間には無い。
普通はここで諦めるか、あるいは、何とかして役者を集めようスタッフを集めようという方向に行く。

そうではなく、一人で作る手立てを模索していたからこそ、Flashアニメに出会ったときに閃いたのでしょう。
これだ!と。
ここでも、その直感を信じてパソコンを買いに走るという行動が、並みの人間にはない。
安い買い物ならいざ知らず、8万円は当時の小野さんには大金でしょう。
普通はここで慎重になる。
なかなか人間、おいそれと自分の直感を信じて大金は投じられないものです。

その次の発想は、まさに非凡です。
自分の今の能力では、絵が描けない、アニメーションさせられない。
だったら、同じ絵を使いまわして、なるべくアニメーションさせないで済む作品を作ろうと。
アニメを作ろうと言うのに、”絵”と”アニメーション”を切り捨てるなんて。
並の人間なら、ここで「とりあえず、絵もアニメーションも上手くなろう」とする。
そうして、せっせと学んでいるうちに、消えるんだ。

徹底して、「今の自分に出来るMAXは何か?」という視点。
「できないこと」をどうにかしようとするよりは、そのエネルギーを「できること」に次ぎ込むことで何とかしようという姿勢。
それこそが、小野さんが単なるラッキーボーイではないところだと思います。

絵とアニメーションを切り捨てることで、制作コストが極端に安くなる。
これが自主制作において大きな武器になるということも、おそらくは計算にあったでしょう。
この勝算があればこそ、切り捨てるという判断が出来たのだろうと思う。
それってつまりは、ビジネスとしての視点だ。

まぁ、小野さんの場合、スタートの段階で「いかにこれで飯を食うか」という命題が掲げられていたわけですから、その視点は当然だと思いますが、それでも他の多くのFlashアニメの中からなぜ小野さんの作品が商業ベースに乗ったのかといえば、その視点があったればこそでしょう。
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by kude104 | 2006-04-07 23:59 | PC&ネット