世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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フォー・ブラザーズ 狼たちの誓い

『フォー・ブラザーズ 狼たちの誓い』を観てきました。
名作!とまでは行きませんが、最初から最後までダレることなく楽しめました。

この映画のポイントは、「兄弟4人が力を合わせて、殺された母親の敵を討つ」という、見るからにB級アクション映画にありがちな陳腐な設定を、いかに説得力あるものにするかというところにあります。

そのための設定が、
・4人とも皆、かつては札付きのワルだった。
・引き取り手の無い彼らを、母親が養子に迎え育ててくれた。
という2点。

「かつてワルだった」という設定と、今だってどう見ても根っこはワルという雰囲気が、のちのち彼らが行う復讐劇に説得力を持たせています。
「あ、こいつらならやりかねん」みたいな。

加えて、養子縁組による親子という設定が巧い。
彼らにしてみれば、自分たちを救い、愛し、曲がりなりにも真っ当な道に戻してくれた恩人といった気持ちでしょうか。
そういう気持ちが普通の親子愛に上乗せされて、単なる“親”の敵討ち以上の説得力を生み出しています。

と、ここまでの設定は合格。
あとは、この設定を活かすも殺すも主人公4人のキャラクター次第といったところですが、こちらもよく出来ていました。

それぞれのキャラクターにメリハリがあって、「こいつなら、こういう行動をする」というのが分かりやすい。
でもって、これまた「血の繋がりが無いからこそ、非常に仲がいい」という感じがよく出ています。

単なる殺伐とした復讐劇なら重いだけの映画になってしまいますが、4人のやり取りが仲のいい男子高校生がふざけてじゃれあっている感じなので、適度に軽さが加わり、いいバランスになっています。

で。
一番感心したのが、こうした設定を、ものすごく短い時間で観客に納得させる手腕です。

たとえば、なんとなく素人的には「初めに彼ら親子の関係を描いておいてから母親を殺す」としたくなります。
でも、これだと展開が少々冗長ですよね。
そこでこの映画では、冒頭でいきなり母親を殺してしまいます。
そこから、「母親がいなくなって彼らがいかにショックを受けているか」を描くことで、彼らがどれほど母親を愛していたかを観客に納得させています。
このほうが展開も早いし、より効果的です。

まぁ、基本は野郎向けのお気楽爽快アクション映画なんで、どう頑張ったってそれ以上ではありませんけど。
そこはかと漂うB級臭以上には、きちんと作られたいい映画だったと思います。
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by kude104 | 2005-12-01 23:59 | 映画