世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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安さにはワケがある

検査機関、ずさん計算書を見落とし…耐震強度偽装(Yahoo!ニュース:読売新聞)
「経済的だ」と姉歯紹介=元請け「デベロッパーから」-国交省、経緯調査へ(Yahoo!ニュース:時事通信)

まぁ、関わった人間、全員同じ穴の狢と言ってよろしかろう。
不正を知っていたかどうかはともかく、少なくとも、「怪しいと思いつつ、黙っていたほうが得だから・・・」といった感じだったのではないか。

建築主は、ほぼ黒でしょ。
そもそも、彼らが「強度を下げてでも、建設費用を安くしてくれ」というプレッシャーをかけたんでしょう。
でなけりゃ、「え、こんな安くできるの? なワケないやん」ってことになるはず。
もちろん、「不正をしろ」とは言わないだろうけど、正規の方法でできるレベルの注文だったのかって話ですよ。

建設会社は、限りなく黒に近い灰色って感じ。
んなもん、これから建てる建物の図面を見れば、どのくらいの強度かなんて分かるでしょ、プロだもん。
それで、14棟のうち9棟が同じ建設会社でしたって話を聞けば、こりゃもう・・・ねぇ?

黒というか、いちばんショボイのが検査をした指定確認検査機関とやら。
お前、それで仕事していたつもりなら、まったく意味ないやん!って思う。
そんなんでカネもらって、いいご身分ですこと。

不正をした建築士が資格を剥奪されるんなら、ここも何らかの罰点があって然るべきでしょ。
意図的な不正も犯罪だけど、無自覚の無能も犯罪だ。
人の命に関わることでは。

先日、テレビでトラックドライバーの苛酷な現状とやらを見たのですが。
これもまぁ、荷主側から厳しいコストを要求されるため、運送会社が不正に走ったり、トラックドライバーにしわ寄せが来ているという話でした。

思うに、安全に関わる分野では、これ以上コストを下げては行けないというラインを、行政側で設けるべきなのではないでしょうか。
業界ルールでもいいですけど。
でなければ、過当競争によるコストダウンのしわ寄せは、どうしたって安全性に来てしまいますから。

なんとなく漠然と思っている事なんですけど、たとえば物事には適正価格というものがあります。
それを大きく上回る金額というのは、誰しも「良くない価格設定だ」と思います。
同じように、適正価格を大きく下回る金額というのも、たぶん「良くない価格設定」なんじゃないでしょうか。

適正価格より高い値段は、買い手が損をする。
たぶん、適正価格より低い値段は、売り手が損をするというのもあるかもしれないけど、もっと広く社会全体として損をするんじゃないかという気がするのです。
なぜなら、同業他者も値段を下げざるを得ないから。
この価格競争が健全なレベルであれば望ましいことですけど、過剰なレベルに入っていくと、危険ですよね。

えー、冒頭の話とは多少ずれてしまいましたが、なんとなくそんなことを思う今日この頃です。
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by kude104 | 2005-11-19 23:59 | 時事・社会