世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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ほっとけない? ホワイトバンド

寄付でなく、ホワイトバンド貧困救済効果は“まっ白” (インフォシークニュース:夕刊フジ)
本当は痛いホワイトバンド(本当は痛いテレビ番組)

ホワイトバンドの問題は、個人的には「ほっとけばいいじゃん」的な話ではある。

政治的な“黒い噂”については、真偽のほどが良く分からないし、なんとも言及しがたいものがあるので無視するとして。
主にモラル的な部分での問題点についてですが・・・たしかに、グレーな印象は受けますね。

ホワイトバンドが募金活動でないことは、いちおうきちんと公言されているようですが、浸透しているとは言いがたいようです。
もっとも、ぼくはホワイトバンドを売っている現場も身につけている人間も見たことがないので、実際のところは良く分からないんですけど。

でもまぁ、ネット上で「募金活動と紛らわしい」という非難の声が少なからずあるところを見ると、この点はやはり主催者側としては、きちんと対応しなければならないように思います。
「ホームページを見てもらえばよく分かるのですが──」と言うだけではなく、たとえば、売り場でも「これは募金活動ではありません」と分かり易く表示するくらいのことはして良いはずだし、するべきでしょう。

おそらくは、「それだと売上が落ちるから」という理由で、そのへんを曖昧にして買い手に任せているのだろうと勘ぐってしまいます。
もしホントにそうなのだとしたら、その姿勢はやはり非難されてもしょうがない。
ビジネス的には正しい判断なんでしょうけど、活動が活動だけに。

ホワイトバンドの売上を、寄付ではなく政治活動に使うという点は、それはそれで悪くない。
ぼくも、この手の問題に対して「金を送ればいい」的な発想はどうかと思うので。
こうやってムーブメントを作ることで世論を動かし、世界を動かして行こうという戦略は、けっして間違ってはいない。

でも、この人たちは、たぶん本気じゃない気がする。
本気でホワイトバンドで世界を変えようとは、おそらく思っていない気がする。
せいぜい、「そうなればいいな~」程度でしょう。

たとえば、ホワイトバンド300円の内訳を見る。
流通費40%、制作費30%、広報活動費20%と、これで90%。
肝心要の、貧困問題の解決のための「実行費」はたった10%にすぎない。
しかも、その10%で具体的に何をどうするかは、まだ決まっていないという話です。

一見して、明らかに優先順位が逆という印象を受けます。

貧困問題を解決するために何が必要でどういった活動をするためにこれくらいの資金が必要だからホワイトバンドを売って工面しましょう、というのではない。
これこれこういう政治団体にこういう提案をするために、ホワイトバンドを使って世論を味方に付けて圧力をかけましょう、というのでもない。

おそらくは、すごく単純に、「ホワイトバンドってカッコイイじゃん?」というところからスタートした話なのではないか。
政治活動をファッションにしちゃうのって、カッコイイよね!みたいな。
さすがに、「人の善意をくすぐって売ろう!」ってところまであくどくはないと思うけど、「すべては貧困問題の解決のために!」ってほど真摯な活動ではないと思う。

それでも、けっきょくのところ「ほっとけばいいじゃん」って思うのは、ホワイトバンドを買うほうの心理も、おそらくまぁ似たり寄ったりだろうからです。

買うほうだって、べつに真剣に貧困問題をなんとかしたいと思っていて、ホワイトバンドにそれを託して買うわけじゃないでしょう。
まずは単なるファッションとして。
で、その次にというか副次的なものとして、貧困問題が解決できりゃいいなーって感じでしょう。

もちろん、そうじゃない人もいるでしょうけど。
大多数の人にとって、ホワイトバンドの売上金がどう使われようと、たいして関心がないに違いない。
ファッションアイテムであることと、プラス、なんとなくいいことをしたなぁという満足感が得られていれば、それで十分満足なんじゃないでしょうか。

ということで、べつになんの問題もなく、売り手と買い手との間で取り引きが成立している。
誰も損をする人間はいない。

強いて言えば、得をする人間はいるかも知れないけど。
そのへんが、モラル的にグレーなんじゃないかという気がしないでもないですが、まぁ、買う人間が満足していれば、ぼくなんかがどうこう言うような話ではない。

というか、実際にホワイトバンドが世界の貧困を救っちゃう可能性もなきにしもあらずなわけで。
個人的には、まずないとは思いますが、そうなればいいねと思いますんで、ホワイトバンドに関わる皆さんはぜひ頑張って活動して下さい。
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by kude104 | 2005-09-22 20:01 | 時事・社会