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世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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プロジェクトX

今日の『プロジェクトX』を観て。

今回の内容は、北海道は十勝地方の池田町で昭和50年に作られた発の国産ワインの物語でした。

度重なる冷害で農業が壊滅状態になり、思うように税収が上がらず財政難に陥った池田町役場に新しい町長さんが就任し、「町全体にブドウを植え、自治体自らワイン作りに乗り出そう」と言い出すわけ。
「そんな寒冷地でブドウなんて育つはずがない」という“常識”の中での挑戦でした。

で、案の定、植えたブドウの苗は寒さで全滅。
町長さんは町民たちから「ほらふき町長」と罵られてしまいます。
でも、そこで諦めずに挑み続けた結果、最後には見事成功して、町全体に希望と活気が戻った──というお話です。

こういう話を見ていていつも思うのは、この町長さんとかね、「なんで挫けないの・・・?」と。
まぁ、常識的に見れば、上手く行くはずもないことをやろうとしているわけです。
で、案の定上手く行きません、と。
周りの人からも非難される。
それで、なんで心が折れないんだろう・・・?

その精神力というか揺るぎ無さに、畏敬の念すら覚えます。

おそらく、こういう人は、まず「結果」が見えるんじゃないかと想像します。
過程をすっ飛ばして、一番最初に「行ける、成功する」という結果が、ばーんと見えるんでしょうね。
で、「じゃあ、そこに至るにはどうすればいいか?」という過程を考えるんじゃないでしょうか。

「結果」が明確に見えているから、失敗しても、それは「過程」の失敗でしかないって思えるんでしょうね。
「じゃあ、別の方法を考えましょう」と。
「正しいやり方さえ見つければ、成功するに決まっているんですから」と。

それに対して、ほとんどの人は、まず「過程」から入るんだ。
いまある「過程」から考えて、上手く行くかどうかを結論付ける。
すると当然、ほとんどの場合、「上手く行かない」という結論になっちゃう。

上の例で言えば、「寒冷地でブドウは育たない」という過程から考えれば、当然「ブドウ作りは無理」って結論になる。
そうじゃなくて、成し遂げる人というのは、「寒冷地でブドウ作りはできる」という結論から考えるんでしょうね。
そうすれば、「じゃあ、寒冷地で育つブドウを探しましょう」とか「栽培方法を工夫しましょう」という具合に、前向きな挑戦姿勢でいられる。

簡単なようで、でも、自分が見た「結論」を信じ続けるというのは、難しいことだよなぁと思います。
たいていが、1回2回の失敗で信じられなくなるもんね。

そしてまぁ、信じ続けて最後まで上手く行かずに蟻地獄に落ちて行く人というのも、たくさんいるんだろうなぁと思うと・・・何がいいのか悪いのか、難しい話だ。
by kude104 | 2005-09-13 23:59 | テレビ