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世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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TVチャンピオンに見る人生哲学

TVチャンピオン「手先が器用選手権」で、1円玉300枚をピラミッド状に早く積み上げたほうが勝ち、という勝負がありました。

ひとりは、ゆっくりと時間をかけて慎重に確実に積み上げる作戦。
もうひとりは、多少積みが荒くなっても、スピード重視で積み上げる作戦。

当然、後者のほうが積みが早いのですが、これまた当然といいましょうか、積みが荒いものですから、いい所まで来るんですが後一歩というところでピラミッドを崩してしまいます。
で、また最初からやり直すというパターンです。

一方、前者のほうは、土台からきちんと丁寧に積み上げていますから、スピードは遅いですが、ピラミッドが非常に安定している。
相手が「崩してはまたやり直し」を何度も繰り返すのを尻目に、着実に積み上げて行きます。

まるで、『ウサギとカメ』のようです。

で、もしこれが『ウサギとカメ』の寓話なら、地道にコツコツがんばったカメが勝つんでしょうけど、実際にTVチャンピオンで勝ったのは、なんとウサギであるスピード重視の選手のほうでした。

なぜか?

カメ派の選手が、1度ピラミッドを崩してしまって、2度目を積み上げている間に、ウサギ派の選手は、なんと3度もピラミッドを崩して、4度目で見事積み上げてしまいます。

そう。
つまりこれは、トライ&エラーの数が多いほうが成功するという話です。

やり直しの回数が多いほうが、トータルとしてたくさんの1円玉を積むことになりますから、当然、慣れて巧くなります。
また、失敗から学ぶことのできる人間、同じ失敗を2度繰り返さない人間なら、失敗すればするほど成功に近づくことになります。

つまり、トライ&エラーの数が多いほうが成功するってことですよ。

考えてみれば当然だよなぁと思うわけですが、でも、ぼくらはたいてい「一発で成功させよう」と思いがちです。
一度も失敗せずに成功させようと思ってしまいます。
きっと、失敗した時のダメージを必要以上に大きく考えてしまうのでしょう。

でも、その結果、慎重になりすぎて機を逃してしまうなら、それは1度や2度の失敗以上の「取り返しのつかない大失敗」ですよね。

世の中にはもちろん1度たりとも失敗できない勝負もありますが、リトライできる勝負については、「たくさん失敗したものが勝つ」くらいのつもりで、どんどんトライ&エラーを繰り返せば良いのではないかと、今日のTVチャンピオンを見ていて思いました。
by kude104 | 2005-07-28 22:30 | テレビ