世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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なかなかの見応え 『キングダム・オブ・ヘブン』

ってことで観てきました『キングダム・オブ・ヘブン』
久々に歴史スペクタクルが観たいというぼくの希望に応える、なかなか重厚でいい映画でした。

ただ、個人的には、主人公は渋いオッサンが良かったなー。
オーランド・ブルームで映画に華を持たせようとしたのは分かりますが、ちょっと美しすぎた。
二枚目が英雄的行為を行うと、100%英雄になってしまいます。
でも、この映画の場合、主人公はもっと『普通の人間』に位置付けておいたほうが効果的だったんじゃないでしょうか。
せっかく、出自は鍛冶屋にしたんだし。

・・・というか、あの「普通の鍛冶屋が騎士になって」という設定自体、べつに要らんだろうと思わないでもない。
それを言うなら、取って付けたようなラブロマンスはもっと要らんけど。

主人公は最初からエルサレムを守る騎士とか、そこからスタートして、もっとエルサレムが全面戦争に突入していくまでの経緯を丹念に描いて欲しかったですね。
歴史スペクタクルを期待した身としては。

まぁそれでも、エルサレム王とサラディンがお互いの力を認め合って拮抗しているところとか、エルサレム王の死によってそれが崩れて戦争に突入していくところとか、じつに歴史ドラマっぽくて見応えがありました。
そしてやっぱり、今日まで続く問題として突き付けてくるテーマ性が、とても興味深かったです。

この映画を『反戦映画』としてみるなら、平和をもたらすものが主人公が持つ『信念』や『騎士道』ではなく、知性と忍耐による高度な政治的駆け引きであるとしている点が面白い。

主人公は確かに民のためを思い、英雄的に行動したけれど、最初から最後まで敵を殺している。
信仰を持たない主人公が、愛するものを守るために戦う。
宗教が争いの種だとか、ラブ&ピースで世界は平和になるとか、そういう単純な話ではありませんよというメッセージが伝わってくるようです。

それでも最後、命がけで戦う主人公たちは美しい。
単なる『反戦映画』ではなく、戦うことの素晴らしさもまた描いている。
そのへんの混沌とした感じが、面白いですね。

こーゆー映画を観ると、頭の半分は映画を鑑賞し、もう半分で、自分が主人公だったらどうやってエルサレムを防衛するか?みたいなシミュレーションをしてしまうので、すごく疲れます。
結果、無理。
どう頑張っても、ぼくなら死ぬ。
とゆうか、メテオみたいなのが降ってくる時点でオシッコ漏らして戦意喪失間違いなしです。

平和な時代に生まれて良かった。
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by kude104 | 2005-06-01 23:59 | 映画