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世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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『爆笑問題のススメ』 今回は進めず

昨日の深夜に放送された『爆笑問題のススメ』は、前防衛庁長官の石破茂さんがゲストでした。
(関西は放送が遅いんですよ)

観ていてちょっと驚いてしまったんですが、あの爆笑問題の太田さんがカラ回りしていた。
わりと頭のいい(物事のポイントを捉える力が優れている)人だという印象があったので、ああいう『外している』姿はけっこう新鮮でしたねぇ。

テーマは『日本の国防について』といった感じで、リアリストの石破さんとロマンチストの太田さんといった構図になっていました。

太田さんが「中韓北の反日は、日本に責任がある」「軍備より、話し合いを」といった発言をされたこと自体がまず軽く意外でした(もっとリアリストかと思っていました)が、それ自体はまぁ個人の思想なんで良いとして。
それを、場の空気が引いていることにも気付かないくらいに熱く語る姿が驚きでした。

で、そのあと石破さんに、「じゃあ、実際問題どうするの?」と問われて答えに窮し、着地点を求めてトークが迷走しグダグダになって行く様も。
「え、太田光ともあろう人が、あれだけ熱く語りながら、その程度で詰まるの?」みたいな。

太田さんだけでなく、番組の作り自体もちょっと変でしたね。
『国防』について、そのへんの何も考えてなさそうなストリートミュージシャン(2人)にインタビューしたVTRを石破さんに見せて、「彼らはこう言ってますけど、どうですか?」って・・・。
「ラブ&ピースでハッピー」みたいなノー天気なコメントに対して、前防衛庁長官に何を言わせたいんですか?

なんか、番組自体がバカっぽく見えましたよ。
まぁ、おかげで石破さんがより賢く見えたから、そういう演出を狙ったのかもしれないけど。

たとえば、現場の苦労をまるで知りもしないで、景気のいい目標ばかりを口にする上司なんてのは、部下にバカにされる典型です。
理想論を語る人の多くが失笑を買うのは、そういうことだ。

「じゃあ、実際にどうするの?」と言われて途端に答えに詰まるのは、自分が「景気のいい話しかしていない」ことに気付かされるからでしょう。

理想を語る姿勢は、ぼくもけっこう好きです。
でもなんつーか、「自分は美しい理想を語り、汚い実務は他人に押し付ける」みたいなのは好きじゃない。

それにそもそも、『国防』の人をゲストに招いておきながら、その人の思想に敬意を感じさせない番組作りってのは、どーよ?
いつもはそのへんけっこう上手くやってるのになぁ。
by kude104 | 2005-05-23 22:42 | テレビ