世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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ファンド化で訪れるクリエイター戦国時代

今日のNHKクローズアップ現代は、映画や音楽などのコンテンツを対象とする投資ファンドのお話でした。

その中でとくに興味深かったのが、映画への投資を募る際に、投資家に判断材料として提示するための『収益予測システム』を開発していますといった話です。

詳しい事は分かりませんが、おそらくはデータベースにこれまでの映画の構成要素と売上などのデータを登録しておいて、投資対象となる映画の構成要素(監督やら主演俳優やら)を入力すると、マッチングするデータを元に収益を予測するといった仕組みだろうと思います。

試しに、このシステムを使って過去の作品を予測してみたところ、システムが「ヒットしない」と予測したときの的中率は約7割だったそうです。

予測システムの信頼性の話はとりあえず置いておくとして。
なにやら、すごい時代の到来を予感させる話です。

おそらく、これからは投資ファンドで集めた資金をもとに映画が作られる時代になるでしょう。
多数の投資家から投資を募って・・・というシステムになると、当然、多数の投資家を説得するための『判断材料』が必要になります。

いまだって、「この監督なら売れる」「この女優なら売れる」といった計算で映画を作っているのでしょうが、そうは言っても、けっこうどんぶり勘定に近いのではないかと思います。
しかし、これがファンドだと、「この監督なら売れる」と言っただけでは誰も信じてくれません。
「じゃあ、データで示してくれないか」となります。

となれば当然、『過去の実績』がものを言う時代になるってことです。

コンピュータを使えば、『過去の実績』は簡単に検索できるし、それをもとに『未来の実績』をシミュレートすることも簡単です。
それは、システムさえ作ってしまえば、あとはキーワード検索レベルでできることでしょう。

「この監督の過去の実績はこの程度で、そこから推測するに、この企画の収益はこれくらいです」なんてことが公然となれば、早い話、売れるクリエイターが生き残り、売れないクリエイターがどんどん消えていく戦国時代に突入するってことですよ。

いまは、クリエイティビティってなにやら感性のベールに包まれて、クリエイターの価値も計り知れないイメージがありますが、これがプロスポーツ選手のように「実績がこれだけで年俸がこれだけ」みたいな世界になるんじゃないでしょうか。

映画に限らず、ゲームなんかも、きっとそうなっていくでしょうね。
そんな時代に作られる映画やゲームはどういうものか?なんてことを想像すると、けっこうワクワクしてきます。
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by kude104 | 2005-05-19 22:49 | テレビ