世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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セレブという名の青い鳥

先日、テレビで「セレブに憧れる女性たち」といった特集をやっていました。

セレブ講習に通ってセレブな紅茶の飲み方を学んだり、医者との結婚を夢見て病院近くのアパートに暮らし、せっせとお見合いパーティに通う・・・。
いやあ、観ていて気が遠くなるくらい、痛々しかったです。

この痛々しさは覚えがあるぞ?と考えてみれば、そう、オタクに通ずる痛々しさです。
二次元の少女に恋をしてせっせとアニメやグッズを買うのも、セレブとの結婚を夢見てせっせとセレブ講習に通うのも、現実感のなさで言えばどっこいどっこいかなと。

男の蔑称が「オタク」なら、女の蔑称は「セレブ狙い」ですね。
あるいはもっとバカにした感じで、「セレブー」とか。

それにしても、セレブになること=金持ちと結婚することって発想が、トホホでもあり羨ましくもあり。
男の場合、セレブになりたかったら自分で稼ぐしかないもんね。
(まぁ、『逆玉』って手もないわけじゃないけど)
そのへんの他力本願的というか、セレブ講習に通うくらいならビジネス講習に通って自分でセレブになりゃいいじゃんという、「アンタそれ努力する方向間違ってるよ」的雰囲気が、痛々しさを加速させている気がします。

加えて、番組観ていて感じたんですが、「セレブ」って言葉がどんどん肥大化している。
単に有名人とか金持ちというだけではなく、なりたい理想の自分像を「セレブ」というキーワードに象徴させているというか。

セレブな紅茶の飲み方をマスターすることで、自分は停滞していない、前進しているんだという充実感を得て、「セレブごっこ」をしている自分こそが本当の自分なんだと思い。
今の自分は仮の人生で、セレブになれば、きっと刺激的で楽しくて充実した人生が待っているに違いないなんて夢見て。

彼女たちにとって、セレブになることは、きっと「今の自分」からの脱出なんだろう。

その発想では、まず「幸せ」にはなれないだろうと思う。
でも、彼女たちにとっては、いつか自分もセレブになって、「今の自分」から脱出するんだという希望で、どうにかこうにか保たれている。
そんなやり方は間違っていると、彼女たちから『セレブ』を取り上げても、残るのは生きる希望を無くした抜け殻だけとなるだろう。

愚かしいとは思うけれど、あまりにも切なすぎて、ちっとも笑えやしない。

少なくとも、努力しているわけだし。
それが実る可能性も、ないわけじゃないし。
ま、二次元の少女に恋をするよりかは可能性がある。

そのテレビを観たのが、先日の結婚式のあとで。
いっしょに観ていた友人がぼそっと一言。
「俺らの結婚相手って、きっともうあんなんしか残ってねーよ」と。

セレブ狙いに挫折した女性としか結婚できない男の人生って、あまりにも切なすぎて、ちっとも笑えやしない。
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by kude104 | 2005-04-20 21:10 | テレビ