世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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セルラー

では、残る『セルラー』の感想をば。

『Uボート』が多少考えされられたのに対して、『セルラー』は単純明快。
観終わって、シンプルに「あー、面白かった!」と言える映画です。

初めはもっとパズル的というか知的ゲームな内容の映画かと思っていたんですが、実際はノンストップアクション映画といった赴きです。
面白さの方向性としては『スピード』とかに近いんじゃないでしょうか。

冒頭10分ほどで事件が発生し、あとはもうノンストップにエンディングまで!という勢いです。
言ってしまえば要するに、主人公の青年が犯人グループの先回りをしようとするが、なかなか上手く行かない、というだけの筋運びではあります。

でも、ここで携帯電話の「持ち運び性」というのでしょうか、絶えず相手と通話状態で移動可能であるという特性が効いています。
携帯電話であるがゆえに、主人公はノンストップで状況に対処できてしまうし、また、せざるを得ないというあたりが面白い。
もしこれが固定電話をアイテムに使っていたら、こうは行きませんから。

また、この映画、基本的に息も継がせぬ緊張感の連続なんですが、要所要所に笑えるシーンを配置するあたりも実に巧い。
社会風刺的というと大げさですが、日常生活で「あるある~」というメイワクな行為に巻き込まれててんやわんやの主人公に共感しつつも、その主人公が一番メイワクだ、みたいな可笑しさがあります。

細かく見れば粗があるのかもしれませんが、まるでお手本のような素晴らしい脚本でした。
敢えて文句を付けるなら、最後にもうひとつ「大どんでん返し」めいた展開があるとパーフェクトでしたが。
ま、いまのままでも80点90点レベルと言っていいんじゃないでしょうか。

ただ、『セルラー』というタイトルは、いまいちヒットしそうにないですよね。
内容的にはバツグンに面白いのに、なぜだかどうにも地味な印象が否めない。
隠れた秀作って感じです。
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by kude104 | 2005-03-03 21:07 | 映画